読書感想
『夜神楽の子供』小山田浩子(著) 読書感想
2019年2月20日 読書感想
『夜神楽の子供』 小山田浩子(著) (『群像』2019年1月号に掲載) 小山田浩子さんの短篇小説。 中年の独身女性(「私」)が、急に思い立って田舎の実家側にある神社で毎年行われている夜神楽を観 …
『勇気は風になる。』舞城王太郎(著) 読書感想
2019年2月18日 読書感想
『勇気は風になる。』 舞城王太郎(著) (『新潮』2019年1月号に掲載) こちらは、舞城さんの短篇小説。 実の母親の弟に殺さらてしまう4歳の子供の死後の意識が主人公という、かなりショッキング …
『小島』小山田浩子(著)読書感想
2019年2月15日 未分類
『小島』 小山田浩子(著) (『新潮』2019年1月号に掲載) 短篇小説です。 昨年広島を襲った豪雨災害の被災地のボランティア活動に参加した人物の視点から、同じくボランティアに参加した他人物た …
『生のみ生のままで』(前編)綿矢りさ(著)
2019年2月13日 読書感想
『生のみ生のままで』(前編) 綿矢りさ(著) (『すばる』2019年2月号に掲載) 逢衣(あい)は、高校時代の憧れの存在だった丸山烈と、社会人になった今は同棲中である。幸せの絶頂を噛み締めてい …
『最後のストロー』山崎ナオコーラ(著)読書感想
2019年2月8日 読書感想
『最後のストロー』 山崎ナオコーラ(著) (『文學界』2019年1月号に掲載) 山崎ナオコーラさんの短篇です。 「見城」という30代後半の既婚女性が主人公の小説です。 「見城」というのは、彼女 …
『陶片』沼田真佑(著)読書感想
2019年2月7日 未分類
『陶片』 沼田真佑(著) (『文學界』2019年1月号に掲載) 2017年に『影裏』で、芥川賞を受賞した沼田真佑さんの作品。 40代で両親の家に寄生している独身女性が主人公の小説です。 書店で …
『枝の家』黒井千次(著) 読書感想
2019年2月5日 読書感想
『枝の家』 黒井千次(著) (『文學界』2019年1月号に掲載) 全国チェーンの大型スーパーマーケットが出来たために寂れてしまった、老舗のスーパーマーケットに出向いた老夫婦のお話。 夫婦は、そ …
『ラッコの家』古川真人(著) 読書感想
2019年2月4日 読書感想
『ラッコの家』 古川真人(著) 『文學界』2019年1月号に掲載) 長崎の離島を主な舞台にした一族と土地の物語であるデビュー作の『縫わんばならん』は、新潮新人賞を受賞すると同時に芥川賞の候補に …
『私に会いたい』西加奈子(著) 読書感想
2019年2月3日 読書感想
『私に会いたい』 西加奈子(著) (『すばる』2019年1月号に掲載) 西加奈子さんの作品が、文芸雑誌『すばる』に載るのは珍しいような気がしつつ、読みました。短篇小説です。 4歳の時から、ドッ …
『いつか深い穴に落ちるまで』山野辺太郎(著)第55回文藝賞受賞作品 読書感想
2019年2月1日 未分類
第55回文藝賞受賞作品 『いつか深い穴に落ちるまで』 山野辺太郎(著) (河出書房新社) まず、本作は日上秀之さんの『はんぷくするもの』と同時に文藝賞を受賞となった作品です。 選考委員の選評を …
『はんぷくするもの』日上秀之(著)第55回文藝賞受賞作品 読書感想
第55回文藝賞受賞作品 『はんぷくするもの』 日上秀之(著) (河出書房新社) 震災で家も店舗も無くした主人公が、仮設住宅に住みながら仮設のプレハブ店舗で、家業である商店を細々と続いている様子 …
『さざなみのよる』木皿泉(著)2019年本屋大賞ノミネート作品 読書感想
2019年1月29日 読書感想
2019年本屋大賞ノミネート作品 『さざなみのよる』 木皿泉(著) (河出書房新社) 『昨夜のカレー、明日のパン』で、2014年の本屋大賞第2位になった、夫婦脚本家の木皿泉さんの作品。 43歳 …
『そして、バトンは渡された』瀬尾まいこ(著)読書感想
2019年1月28日 読書感想
2019年本屋大賞ノミネート作品 『そして、バトンは渡された』 瀬尾まいこ(著) (文藝春秋) 3人の父親と2人の母親。 17年間で7回も家族の形態が変わり、4回名字が変わった少 …
『熱帯』森見登美彦(著)2019年本屋大賞候補作品 読書感想
2019年1月27日 未分類
2019年本屋大賞ノミネート作品 『熱帯』 森見登美彦(著) (文藝春秋) 本作は、第160回直木賞の候補作にも選ばれました。作品名でもある『熱帯』という題名の、実に不思議な書籍に纏わる、なん …
『居た場所』高山羽根子(著)第160回芥川賞候補作品 読書感想
第160回芥川賞候補作品 『居た場所』 高山羽根子(著) (河出書房新社) 残念ながら芥川賞は逃しましたが、なかなかに味わい深い、魅力的な作品だったと思います。 介護の実技実習留 …