芥川賞、群像、新潮、すばる、文藝、文學界等の新人賞受賞作の読書感想

読書感想

『火口のふたり』白石一文(著) 読書感想

『火口のふたり』 白石一文(著)  (河出書房新社)   結婚式を目前にした従兄妹との、再燃した恋の物語。肉体的な男女の繋がりが、かなり濃密に描かれています。 性の捉え方が男性的であると感じました。富士山の噴火 …

『赤い砂を蹴る』石原燃(著) 第163回芥川賞候補作品 読書感想

第163回芥川賞候補作品 『赤い砂を蹴る』 石原燃(著)  (『文學界』2020年6月号に掲載)   作品を読了後に、著者が太宰治の孫であることを知りました。母親は、太宰治の娘で作家の津島佑子さんです。 物語は …

『アキちゃん』三木三奈(著) 第125回文學界新人賞受賞作品/第163回芥川賞候補作品 読書感想

第125回文學界新人賞受賞作品/ 第163回芥川賞候補作品 『アキちゃん』 三木三奈(著)  (『文學界』2020年5月号に掲載)   成人した女性が、小学校時代に親しかった「アキちゃん」という同級生との思い出 …

『首里の馬』高山羽根子(著) 第163回芥川賞候補作品 読書感想

第163回芥川賞候補作品 『首里の馬』 高山羽根子(著)  (『新潮』2020年3月号に掲載)   題名にもある通り、物語の舞台は沖縄の首里です。 この地域の一角に、一軒の古いコンクリート建築の家があり、ここを …

『孤島の飛来人』山野辺太郎(著) 読書感想

『孤島の飛来人』 山野辺太郎(著)  (『文藝』2019年冬号に掲載) デビュー作である文藝賞を受賞した『いつか深い穴に落ちるまで』では、地球に穴を掘り貫通させてその通路を通り抜けるという奇想天外で大掛かりな内容でしたが …

『発熱』ル・クレジオ(著)/高山鉄男(訳) 読書感想

『発熱』 ル・クレジオ(著) 高山鉄男(訳)  (新潮社) 表題作を含む、全十篇からなる短篇集です。今回は、表題作『発熱』を読んでみました。 旅行代理店に勤めるロクという男の狂気が描かれています。一人称ではなく三人称。 …

『終の住処』磯﨑憲一郎(著)第141回芥川賞受賞作品 読書感想

第141回芥川賞受賞作品 『終の住処』 磯﨑憲一郎(著) (新潮社) 本作は、2009年に芥川賞を受賞していて、ということはもう11年も前に書かれた作品なわけです。当時の選評などを読むと、受賞作でありながら、中々な辛口の …

『カタストロフ』町屋良平(著) 読書感想

『カタストロフ』町屋良平(著) (『文藝』2019年冬号に掲載) 小学校時代同級生でそんなには親しくなかったけど、会社員になってから同僚として再開し、職場の部活を通して親しくなった二人の若者が、運動という行為の中で子供時 …

『カロンテ』吉本ばなな(著) 読書感想

『カロンテ』  吉本ばなな(著)    (『新潮』2020年2月号に掲載) 短篇です。亡くなった女友達の母親に頼まれて、ローマにいる亡き女友達の婚約者に形見の品を渡し行く三十代の女性の話。 大切な存在を失くした人の、喪失 …

『溶ける指』清水裕貴(著)読書感想

『溶ける指』 清水裕貴(著)   (『文藝』2019年冬号に掲載) 窓硝子という無機物の視点から、有機物である人間や黴や植物、蟹、海、空…世界を描写していて、物理的に動けない窓が見る小さな狭い範囲の事なのに、鳥肌が立つほ …

『あなた紀』最果タヒ(著)読書感想

『あなた紀』  最果タヒ(著)   (『文學界』2020年2月号に掲載) 詩人でもあるので、文章は面白いと思いました。 埋めた宝くじの5000万の扱いが雑すぎて、そこが返ってシュールで笑ってしまいました。エンタメ仕立ての …

『いまから帰ります』天童荒太(著) 読書感想

『いまから帰ります』 天童荒太(著)  (『新潮』2020年2月号に掲載) 被災地で除染作業のアルバイトをする映画監督志望の青年の視点で描かれた人間ドラマ。 現場での作業風景や、そこで働く人々の背景にあるものがリアルに描 …

『花子と桃子』小山内恵美子(著)読書感想

『花子と桃子』 小山内恵美子(著) (『すばる』2020年2月号に掲載) アパレル系のセレクトショップで働く二人の女の愛憎劇といったところ。 服を扱う仕事(販売)をして生きている女性の視点で描かれていて、服と体(裸)と女 …

『アウア・エイジ(Our Age)岡本学(著)読書感想

『アウア・エイジ(Our Age)  岡本学(著)  (『群像』2020年2月号に掲載) 大学時代、映写技師のアルバイトとして映画館で働いていた語り手(「私」)が、20年の時を経て、当時心を寄せていた女性(ミスミ)との思 …

『掃除婦のための手引き書』ルシア・ベルリン(著)/岸本佐知子(訳) 読書感想

『掃除婦のための手引き書』  ルシア・ベルリン(著)  岸本佐知子(訳)  (講談社)   短篇の作品集です。言葉のチョイスやテンポが面白く、才気を感じました。 実人生を投影した作品が多いようで、表題作である『 …

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