芥川賞、群像、新潮、すばる、文藝、文學界等の新人賞受賞作の読書感想
読書感想

映画と小説

『生きてるだけで、愛。』本谷有希子(著) 読書感想

第135回芥川賞候補作 『生きてるだけで、愛。』 本谷有希子(著)  (新潮文庫) 高校時代、なんとなく学校生活がかったるいという理由だけで、体中の毛を(まつげと鼻毛以外)剃ってしまったことがあるという、自意識の非常に強 …

『マチネの終わりに』平野啓一郎(著)読書感想

『マチネの終わりに』 平野啓一郎(著) (毎日新聞出版)     38歳のクラシック・ギタリストの蒔野聡史と、フランスの通信社で記者として働く小峰洋子(40歳)の、すれ違いながらも強く惹かれう男女の姿 …

『信長の守護神』青来有一(著)読書感想

『信長の守護神』 青来有一(著) (文藝春秋刊行の『聖水』に所収)       本作は、第121回芥川賞の候補作になった作品です。残念ながら受賞は逃しました(この回の芥川賞は、受賞該当作なし …

『友罪』薬丸岳(著) 集英社 読書感想

『友罪』 薬丸岳(著)  (集英社)       ジャーナリスト志望の益田は、生活のために埼玉の町工場の面接を受ける。 同じ日に面接を受けた鈴木と同時採用になり、社員寮で共に生活をはじめる。 …

『寝ても覚めても』柴崎友香(著)第32回野間文芸新人賞受賞作品 読書感想

第32回野間文芸新人賞受賞作品 『寝ても覚めても』 柴崎友香(著) (河出書房新社)     突然姿を消した恋人(麦)のことが忘れられない主人公の女性(朝子)の前に、麦とうりふたつの顔を持つ青年(亮平 …

『海を駆ける』深田晃司(著)読書感想

『海を駆ける』 深田晃司(著) (文藝春秋) (『文學界』2018年4月号に掲載)     カンヌ国際映画祭で「ある視点」部門の審査委員賞を受賞した『淵に立つ』の監督、深田晃司さんが、ディーン・フジオ …

『紙の月』角田光代(著)読書感想

『紙の月』 角田光代(著) (ハルキ文庫)       銀行の支店で契約社員として働く梅澤梨花は、真面目で顧客からの信頼も厚かった。 だが、顧客の孫である大学生の光太と出会ったころから、梨花 …

『去年の冬、きみと別れ』中村文則(著)読書感想

『去年の冬、きみと別れ』 中村文則(著) (幻冬舎)         本作は、幻冬舎創立二十周年記念として、特別に書き下ろされた作品で、初版が発行されたのは2013年の9月です。 …

『観なかった映画』長嶋有(著)読書感想

『観なかった映画』 長嶋有(著) (文藝春秋)       私が個人的に大好きな長嶋有さんが、映画通や映画評論家とは違った視点から映画を鑑賞して、したためた映画評やエッセイなどをまとめたもの …

『ルイの九番目の命』リズ・ジェンセン(著)/池田真紀子(訳)読書感想(※一部ネタバレあり)

『ルイの九番目の命』 リズ・ジェンセン(著) /池田真紀子(訳) (SB文庫)     9歳の誕生日に、両親とピクニックに出かけたルイは、崖から転落し、搬送先のヴィシー総合病院で死亡宣告される。 とこ …

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