芥川賞、群像、新潮、すばる、文藝、文學界等の新人賞受賞作の読書感想

読書感想

『燃えるスカートの少女』エイミー・ベンダー(著)/菅啓次郎(訳)読書感想

『燃えるスカートの少女』 エイミー・ベンダー(著) /菅啓次郎(訳) (角川文庫)     《孤独で冷たくて優しい毒》 本書を初めて読んだ時、あらゆる意味で裏切られていく感覚の心地よさのようなものを感 …

『ドグラ・マグラ』夢野久作(著)角川文庫 読書感想

『ドグラ・マグラ』(上・下)  夢野久作(著)  角川文庫  記憶を失い、自分のことが一切思い出せない青年(「私」)は、九州帝国大学の精神科病棟で目覚める。 何とか記憶を取り戻そうとする「私」の前に現れた、法医学教授の若 …

『独りごとのように』スザンナ・タマーロ(著)/泉典子(訳)読書感想

『独りごとのように』 スザンナ・タマーロ(著) 草思社     短編一話と、四話の中篇からなる作品です。 【また月曜日】 「私」が綴った、ある月曜日から翌月曜日までの日記。 「私」と夫ジェフ、そして娘 …

『心のおもむくままに』スザンナ・タマーロ(著)/泉典子(訳)草思社 読書感想

『心のおもむくままに』 スザンナ・タマーロ(著) /泉典子(訳) 草思社     主人公のオルガは、庭で突然倒れ、意識不明になる。 病院で目覚めた彼女は、医者から健康状態が非常に悪いことを告げられ、養 …

『夜は短し歩けよ乙女』森見登美彦(著)読書感想

『夜は短し歩けよ乙女』 森見登美彦(著) (角川文庫)   (第一章のあらすじ) 大学のクラブの後輩である「彼女」(「黒髪の乙女」)に、ひそかに想いを寄せている「私」。 ある夜、クラブのOBが結婚することになり …

『職業としての小説家』村上春樹(著) 読書感想

『職業としての小説家』 村上春樹(著) (スイッチ・パブリッシング)       海外でも名前の知られているベストセラー作家、村上春樹さんの、自伝的エッセイです。 小説を書くことになったきっ …

すばる文学賞研③(文学新人賞をぜひとってみたい!! その14)

こんにちは、『tori研』です。 ついに、近所の桜も散ってしまいました(*‘ω‘ *) おまけに雨の日が続いて何となく憂鬱ですが、がんばって文学研究します!!(*ノωノ) 今回は、すばる文学賞 第38回~第40回をいって …

『えん』ふくだももこ(著)〔第40回すばる文学賞 佳作〕読書感想

『えん』 ふくだももこ(著) 〔第40回すばる文学賞 佳作〕 (『すばる』2016年11月号掲載)    日向町(京都と大阪の境目にある)に、暮らす主人公の「私」(縁)。 小学二年生の時に引っ越してきた、琴子と …

『島と人類』足立陽(著)〔第38回すばる文学賞受賞作品〕読書感想

『島と人類』 足立陽(著) 〔第38回すばる文学賞受賞作品〕 (集英社) ヌーディストでもある人類学者の河鍋未來夫は、大学の講義中に全裸となり、停職処分に。 常軌を逸した彼のこの行動は、話題となり、マスコミに騒がれ、進退 …

『犯罪』フェルディナント・フォン・シーラッハ(著)読書感想

『犯罪』 フェルディナント・フォン・シーラッハ(著) (東京創元社)   (作品紹介) ”永遠の愛を誓った妻を、殺害してしまう男の話”(「フェーナー氏」)、”家宝を盗まれた金持ちが、盗人たちに残忍極まりない復讐 …

『そういう生き物』春見朔子(著)〔第40回すばる文学賞受賞作品〕読書感想

『そういう生き物』 春見朔子(著) 〔第40回すばる文学賞受賞作品〕 (集英社)    薬剤師の千景と、スナックで働くまゆ子。 高校時代の同級生で、仲の良かった二人は、まゆ子の勤務先でもある叔母のスナックで10 …

すばる文学賞研究②(文学新人賞をぜひとってみたい!! その13)

こんにちは、『tori研』です。 やっと桜が咲きましたね~(^^♪ と思ったら、もう散ってしまうんですね~(*‘ω‘ *) 今回は、すばる文学賞 第34回~第37回を研究してみます。(第41回の締め切りは終わってしまいま …

『教授と少女と錬金術師』金城孝祐(著)〔第37回すばる文学賞受賞作品〕読書感想

『教授と少女と錬金術師』  金城孝祐(著) 〔第37回すばる文学賞受賞作品〕 (集英社) 薬学部の学生である主人公の久野は、指導教授である江藤から、強引に研究課題を押し付けられる。 江藤が取り組んでいるのは、育毛と油を関 …

『トロンプルイユの星』米田夕歌里(著)〔第34回すばる文学賞受賞作品〕読書感想

『トロンプルイユの星』 米田夕歌里(著) 〔第34回すばる文学賞受賞作品〕 (集英社)  小さなイベント会社で働く藤田サトミ(「わたし」)は、ある日、仕事中に大きな揺れを感じるが、そのことを話題にすると、職場の仲間たちは …

『左目に映る星』奥田亜希子(著)〔第37回すばる文学賞受賞作品〕読書感想

『左目に映る星』 奥田亜希子(著) 〔第37回すばる文学賞受賞作品〕 (集英社) 小学生の頃に恋をした少年(吉住)のことが、大人になっても忘れられないOLの早季子。 彼女は、大学時代から付き合った恋人(日向)と別れた後、 …

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