芥川賞
『ひとり日和』青山七恵(著)第136回芥川賞受賞作品 読書感想
第136回芥川賞受賞作品 『ひとり日和』 青山七恵(著) (河出書房新社) 5歳の時に両親が離婚してから母親と二人暮らしをしていた知寿(「わたし」)は、20歳の春、東京で暮らすことにする。 高 …
第157回芥川龍之介賞 受賞作品及び候補作品の読書感想をまとめてみました。
8月19日に第157回芥川龍之介賞が発表され、沼田真佑さんの『影裏』が、受賞されました。 今回は、受賞作品及び候補作品を改めて振り返ってみます。 以下 …
『ブエノスアイレス午前零時』藤沢周(著)第119回芥川賞受賞作品 読書感想
第119回芥川賞受賞作品 『ブエノスアイレス午前零時』 藤沢周(著) (河出書房新社) 東京で広告代理店に勤めていたカザマは、仕事を辞め、故郷である雪国の町に戻り、温泉旅館(「みのやホテル」)の従業員と …
『きことわ』朝吹真理子(著)第144回芥川賞受賞作品 読書感想
第144回芥川賞受賞作品 『きことわ』 朝吹真理子(著) (新潮社) 幼いころ、葉山の高台にある別荘で過ごした貴子と永遠子。 別荘は貴子の母親(春子)と叔父の和雄(春子の弟)のもので、永遠子の母親(淑子)が …
『グランド・フィナーレ』阿部和重(著)第132回芥川賞受賞作品 読書感想
第132回芥川賞受賞作品 『グランド・フィナーレ』 阿部和重(著) (講談社) 主人公の男(「わたし」)は、東京で教育映画を作成する仕事に就いていたが、娘の裸の写真を撮ったことが原因で妻と口論 …
『異類婚姻譚』本谷有希子(著)第154回芥川賞受賞作品 読書感想
第154回芥川賞受賞作品 『異類婚姻譚』 本谷有希子(著) (講談社) 結婚して4年。専業主婦である「私」(サンちゃん)は、ある日、自分の顔が夫の顔とそっくりなことに気付く。 同じマンションの …
『死んでいない者』滝口悠生(著)第154回芥川賞受賞作品 読書感想
第154回芥川賞受賞作品 『死んでいない者』 滝口悠生(著)(文藝春秋) 一人の老いた男が死に、その子や孫や曾孫ら一族が集結した、葬儀の一夜の物語。 この作品は、三人称多元で書かれていますが、一般的に「神の …
『春の庭』柴崎友香(著)(第151回芥川賞受賞作)読書感想
2017年2月3日 気になる作品、著名人芥川賞読書感想
『春の庭』 柴崎友香(著) (第151回芥川賞受賞作) 築31年で、近々取り壊しが決まったアパート(「ビューパレス サエキⅢ」)に、太郎が引っ越してきたのは、三年前だった。 住人たちの多くが既に出て行って …
「穴」小山田浩子著(第150回芥川賞受賞作)読書感想
2016年12月9日 気になる作品、著名人芥川賞読書感想
「穴」(新潮文庫) 小山田浩子著 (第150回芥川賞受賞作) 夫の転勤で、夫の実家の隣の借家に引っ越すことになった主人公(「私」)は、非正規で働いていた仕事を辞めることになった。 引っ越し先で新たに職探しを …
「アサッテの人」諏訪哲史(著)(第50回群像新人文学賞・第137回芥川賞 受賞作)読書感想
「アサッテの人」 諏訪哲史(著) (第50回群像新人文学賞/ 第137回芥川賞 受賞作) 群像新人文学賞と芥川賞という大きな賞をデビュー作で同時受賞するというのは、村上龍以来の快挙で、普通の …