芥川賞、群像、新潮、すばる、文藝、文學界等の新人賞受賞作の読書感想
読書感想

群像新人文学賞

『鳥がぼくらは祈り、』島口大樹(著) 第64回群像新人文学賞受賞作品

第64回群像新人文学賞受賞作品 『鳥がぼくらは祈り、』 島口大樹(著) (『群像』2021年6月号に掲載)   第64回群像新人文学賞は2作品か受賞していて、本作品と同時受賞されたのが、石沢麻依さんの『貝に続く …

『そこどけあほが通るさかい』石倉真帆(著)第62回群像新人文学賞受賞作品 読書感想

第62回群像新人文学賞受賞作  『そこどけあほが通るさかい』  石倉真帆(著)  (『群像』2019年6月号に掲載) 地の文も会話も全編が関西弁で書かれていて、読みはじめはややリズム感のない手触りで、そこが微妙な距離感に …

『美しい顔』北条裕子(著)第61回群像新人文学賞受賞作品 読書感想

第61回群像新人文学賞受賞作品 『美しい顔』 北条裕子(著) (『群像』2018年6月号に掲載)     群像新人文学賞にして、芥川賞候補作にも選ばれるという快挙を成し遂げた作品であります(二年前の崔 …

『かかとを失くして』多和田葉子(著)第34回群像新人文学賞受賞作品 読書感想

第34回群像新人文学賞受賞作品 『かかとを失くして』 多和田葉子(著) (講談社文芸文庫)     この作品は、1991年に群像新人文学賞を受賞した作品で、このとき著者はすでにドイツで詩集を発表してい …

『独舞』李琴峰(著)第60回群像新人文学賞《優秀作》読書感想

第60回群像新人文学賞《優秀作》 『独舞』 李琴峰(著) (『群像』2017年6月号掲載)     性暴力の被害者になったことから、心に傷を負い、社会的な疎外感の中で苦しんだ末に、台湾から日本へやって …

『天袋』上原智美(著)第60回群像新人文学賞《優秀作》読書感想

第60回群像新人文学賞《優秀作》 『天袋』 上原智美(著) (『群像』2017年6月号)      大学時代の演劇仲間だった同棲相手の男にお金を持ち逃げされ、仕事も住む場所も失った女は、かつて自分が住 …

文学新人賞をぜひとってみたい!!純文学系新人賞を過去受賞作から研究してみました その6

こんにちは『tori研』です。 今回は第6回目となります。前回から引き続き、群像新人文学賞の研究(後半)にまいります。 (→前半はこちら) 後半は、第54回~第59回(2011年~2016年)の、群像新人文学賞をまとめて …

文学新人賞をぜひとってみたい!!純文学系新人賞を過去受賞作から研究してみました その5

こんにちは久々の『tori研』です。 今回は第5回目となりますが、そろそろ時期的にも差し迫ってきましたので、群像新人文学賞(締め切りは10月31日です!!)を研究してみたいと思います。 これまでの経緯と同じように、過去の …

「カメレオン狂のための戦争学習帳」丸岡大介著(第52回群像新人文学賞受賞作)読書感想

「カメレオン狂のための戦争学習帳」  丸岡大介著 (第52回群像新人文学賞受賞作) (講談社)     未成年者に対するわいせつ行為など、近年、教員による不祥事が目立つようになった。 教育を現場から改 …

「子守唄しか聞こえない」松尾依子著(第51回群像新人文学賞受賞作)読書感想

「子守唄しか聞こえない」 松尾依子著 (第51回群像新人文学賞受賞作) (講談社)     三方を山に囲まれ、残りの一方は海に面しているという田舎町で、閉塞感と退屈さの中で暮らす女子高校生(「私」=「 …

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