芥川賞、群像、新潮、すばる、文藝、文學界等の新人賞受賞作の読書感想
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『天袋』上原智美(著)第60回群像新人文学賞《優秀作》読書感想

第60回群像新人文学賞《優秀作》 『天袋』 上原智美(著) (『群像』2017年6月号)      大学時代の演劇仲間だった同棲相手の男にお金を持ち逃げされ、仕事も住む場所も失った女は、かつて自分が住 …

『高架線』滝口悠生(著)/講談社 読書感想

『高架線』 滝口悠生(著) (講談社)        西部池袋線の東長崎駅の近くにある、老朽化の甚だしいアパート「かたばみ荘」。 大家の意向で、建物の管理や賃貸契約等に不動産屋が関わることは …

『怪談』小池真理子(著)/集英社 読書感想

『怪談』 小池真理子(著) (集英社)       ◆20年前に自殺した男友達の達彦が、最後に過ごしたペンションを訪ねる「私」。 達彦は女として「私」を求めたが、「私」は彼の愛に応えられなか …

『ナイス・エイジ』鴻池留衣(著)読書感想

『ナイス・エイジ』 鴻池留衣(著) (『新潮』2017年7月号掲載)       アイドルからAV女優に転身し「あきら玲奈」として活動している絵里は、あるオフ会に、ハンドルネーム「アキエ」と …

『アフリカの愛人』旦敬介(著)読書感想

『アフリカの愛人』  旦敬介(著) (『新潮』2017年5月号掲載)       二カ月前、フリーのジャーナリストであるK介は、ケニアのサファリ・ホテルの開業メンバーとして働くことになった妻 …

『ハイウェイ・スター』星野智幸(著)読書感想

『ハイウェイ・スター』 星野智幸(著) (『ファンタジスタ』(集英社)に収録)       十四歳でハンドルを握って早ドライバー歴二年、の「ぼく」。 数カ月前、記録的な冷え込みで路面が凍結し …

『日の名残り』カズオ・イシグロ(著)/土屋政雄(訳)読書感想(※ネタバレあり)

『日の名残り』 カズオ・イシグロ(著) /土屋政雄(訳) (ハヤカワepi文庫)      第二次世界大戦後のイギリス。 ダーリントン・ホールで長年執事を務めるスティーブンス(「私」)は、ある問題に直 …

『わたしを離さないで』カズオ・イシグロ(著)/土屋政雄(訳) 読書感想(※ネタバレあり)

『わたしを離さないで』 カズオ・イシグロ(著) /土屋政雄(訳) (ハヤカワepi文庫)     1990年代末のイギリス。 31才のキャシー・Hは、介護人をはじめて、11年以上が経つ。 多くの「提供 …

『砂の惑星』星野智幸(著)/集英社 読書感想

『砂の惑星』 星野智幸(著) (『ファンタジスタ』(集英社)に収録)       喜延(よしのぶ)は17歳の時、末期癌で亡くなった当時48歳の父親の遺体を、母や妹と共に、自宅の庭に火葬せずに …

『岩塩の女王』諏訪哲史(著)/新潮社 読書感想

『岩塩の女王』 諏訪哲史(著) (新潮社)       ”伝説の山の麗人、岩塩の女王”に逢うため、 青年ハインリッヒは山に登る。 これは、宇宙でもっとも硬い鉱物であるとされる伝説の小石(「オ …

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