読書感想
『泣きかたを忘れていた』落合恵子(著)読書感想
2018年5月5日 読書感想
『泣きかたを忘れていた』 落合恵子(著) (『文藝』2018年春号に掲載) パーキンソン病を患った母親の介護や、親しい人間、その家族といった人々の死、つまり「ごく身近な死」と、向 …
『真夜中の子供』辻仁成(著) 読書感想
2018年5月1日 読書感想
『真夜中の子供』 辻仁成(著) (『文藝』2018年春号に掲載) 西日本最大の歓楽街である福岡の中洲。 そこに、”真夜中の子供”と呼ばれた少年がいた。 親の愛を知らず、無戸籍で育った少年は…… …
『ハレルヤ』保坂和志(著)読書感想
2018年4月27日 読書感想
『ハレルヤ』 保坂和志(著) (『新潮』2018年4月号に掲載) 亡くなった飼い猫たちとの思い出をつづった、切なくて美しい短篇です。 単なる猫好きという領域を超えて、猫という生き物に深い愛情を …
『彼は本当は優しい』古市憲寿(著)読書感想
2018年4月27日 読書感想
『彼は本当は優しい』 古市憲寿(著) (『文學界』2018年4月号に掲載) 情報番組などのコメンテーターとして有名な社会学者の古市憲寿さんが、小説デビューというので、ちょっと読ん …
『寝ても覚めても』柴崎友香(著)第32回野間文芸新人賞受賞作品 読書感想
第32回野間文芸新人賞受賞作品 『寝ても覚めても』 柴崎友香(著) (河出書房新社) 突然姿を消した恋人(麦)のことが忘れられない主人公の女性(朝子)の前に、麦とうりふたつの顔を持つ青年(亮平 …
『海を駆ける』深田晃司(著)読書感想
『海を駆ける』 深田晃司(著) (文藝春秋) (『文學界』2018年4月号に掲載) カンヌ国際映画祭で「ある視点」部門の審査委員賞を受賞した『淵に立つ』の監督、深田晃司さんが、ディーン・フジオ …
『尿道カテーテルをつけたまま詩が書けるか?』四元康祐(著)読書感想
2018年4月20日 読書感想
『尿道カテーテルをつけたまま 詩が書けるか?』 四元康祐(著) (『群像』2018年4月号に掲載) 『群像』2018年2月号に掲載された、『奥の細道・前立腺』の続きみたいです。 …
『俺の部屋からは野球場が見える』岡本学(著)読書感想
2018年4月19日 気になる作品、著名人読書感想
『俺の部屋からは 野球場が見える』 岡本学(著) (『群像』2018年4月号に掲載) 同棲していた恋人の余命があまりないことを知った「私」は、その数週間後、大学時代の友人で長 …
『こことよそ』保坂和志(著)第44回川端康成文学賞受賞作品 読書感想
第44回川端康成文学賞受賞作品 『こことよそ』 保坂和志(著) (『新潮』2017年6月号に掲載) 作家である自分を語り手にした私小説、といっていいんだと思います。 出版社から、谷崎潤一郎全集 …
『1ミリの後悔もない、はずがない』一木けい(著)/新潮社/ 読書感想
2018年4月17日 気になる作品、著名人読書感想
『1ミリの後悔もない、はずがない』 一木けい(著) (新潮社) 【王様のブランチ】で紹介されていて、気になったので手に取りました。 短篇集なのかな、と思って読み進めてみると、一つ一つのお話は少しずつリンク …