芥川賞、群像、新潮、すばる、文藝、文學界等の新人賞受賞作の読書感想
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芥川賞候補作

「キャピタル」加藤秀行著(第156回芥川賞候補作)読書感想

「キャピタル」  加藤秀行著 (第156回芥川賞候補作) (文學界2016年12月号掲載) 主人公の「僕」(須賀)は、バンコクにいた。友人の誘いで、訳ありの部屋を借りることになったのだ。 彼の勤めていたコンサルティングフ …

「カブールの園」宮内悠介著(第156回芥川賞候補作)読書感想

「カブールの園」(文藝春秋)  宮内悠介著 (第156回芥川賞候補作)   サンフランシスコ在住の主人公の「わたし」(レイ)は、子供のころ虐められたの体験がトラウマになり、大人になった現在も苦しんでいて、クリニ …

「縫わんばならん」古川真人(著)(第48回新潮新人賞受賞作)読書感想

 「縫わんばならん」    古川真人(著) (第48回新潮新人賞受賞作) (第156回芥川賞候補作)   長崎の離島を主な舞台にした一族の物語で、三つの章から組み立てられています。 高齢に達して刻々と死に近づき …

「さようなら、オレンジ」岩城けい(第29回太宰治賞、第8回大江健三郎賞 受賞作品)読書感想

「さようなら、オレンジ」  岩城けい著(ちくま文庫) (第29回太宰治賞、第8回大江健三郎賞 受賞作品)     「さよなら」ではなく、「さようなら」が正しい日本語なのだな、と思うところから、もうこの …

「シェア」加藤秀行著 (文藝春秋) 読書感想

「シェア」加藤秀行著  (文藝春秋) 加藤秀行さんは、「サバイブ」で第120回文學界新人賞を受賞されていて、文藝春秋から発行されている「シェア」には、この「サバイブ」も収録されています。本作品「シェア」は、第154回芥川 …

第155回芥川賞「コンビニ人間」村田沙耶香さん受賞

発表前から話題になっていた崔実さんの「ジニのパズル」と、どちらが受賞するかと思っていましたが、かねてより期待していた通り、村田沙耶香さんが受賞されて、妙にホッとしています(なにぶん、同世代なもので……)。 今回の受賞作品 …

「コンビニ人間」村田沙耶香著 読書感想

文學界2016年6月号 「コンビニ人間」   村田 沙耶香 著  (『文學界』2016年6月号掲載)   「授乳」(第46回群像新人文学賞優秀作)、「ギンイロノウタ」(第31回野間文芸新人賞)、「しろいろの街の …

「短冊流し」高橋弘希著(第155回芥川賞候補作)読書感想

「短冊流し」   高梁弘希著 (「新潮」2016年1月号掲載)     とても短くて、そして静かな作品です。離婚していこうとする夫婦があり、母親と父親にそれぞれ引き取られた子供がいて、父親側に引き取ら …

「美しい距離」山崎ナオコーラ著(第155回芥川賞候補作)

美しい距離 第155回芥川賞候補作 山崎ナオコーラ著/文藝春秋     物語りは、末期がんの妻を看取る夫。という設定で、現代における「ターミナルケア(終末期の医療及びケア)」の現場がリアルに描かれてい …

「ジニのパズル」崔美(著)(第59回群像新人文学賞)読書感想

「ジニのパズル」  崔 美(著) 最初に一読した印象と、また選考委員の方々の(特に辻原登さんの)書評を呼んだ感想として、この作品が芥川賞候補作に躍り出ても違和感はないな、と思っていたら、本当に候補になって、「ああ、やっぱ …

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