芥川賞、群像、新潮、すばる、文藝、文學界等の新人賞受賞作の読書感想
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「わたしの小春日和」滝口悠生著 読書感想

「わたしの小春日和」  滝口悠生著  (『寝相』新潮社 に収録 )    現在無職の「私」(行夫)は、仕事を見つけるどころか、その探し方すらよく分からなくなった。 思いついたのは、知っている番号ならどこでも電話 …

新潮新人賞研究(文学新人賞をぜひとってみたい!! その11)

  こんにちは(´-`).。oO 『tori研』です。 今回は、新潮新人賞第46回~第48回を研究してみようかと思います。 以下が受賞作の一覧です。 第46回(2014年) 『指の骨』 高橋弘希 (→読書感想は …

「ツバキ文具店」小川糸著(2017年本屋大賞ノミネート作品)読書感想

「ツバキ文具店」 小川糸著 (幻冬舎) (2017年本屋大賞ノミネート作品)   鎌倉で代書屋を兼ねた文具店を営む先代の跡を継ぎ、「ツバキ文具店」の店主になった、ポッポこと雨宮鳩子。 雨宮家は、江戸時代から続く …

「青が破れる」町屋良平著(第53回文藝賞受賞作)読書感想

「青が破れる」   町屋良平著 (第53回文藝賞受賞作)   「あいつ、ながくないらしいんよ」 ボクサー志望の秋吉(おれ)は、ハルオ(友達)の彼女(とう子)の見舞いに行った帰り、ハルオからそう告げられる。 ハル …

『停電の夜に』ジュンパ・ラヒリ著(小川高義訳)読書感想

『停電の夜に』 ジュンパ・ラヒリ著 (原題『病気の通訳』Interpreter of Maladies) (小川高義訳/新潮社)  ◇ピュリツァー賞受賞作◇(2000年4月)    「停電の夜に」  初めての子 …

『恐竜たちは夏に祈る』高橋有機子(著)(第47回新潮新人賞受賞作)読書感想

『恐竜たちは夏に祈る』 高橋有機子(著) (第47回新潮新人賞受賞作) (『新潮』2015年11月号掲載)  幼いころから折り合いの悪かった継父(吉田)の介護をする衿子。 継父は、衿子に一度も愛情を注ぐこともなく、高校に …

新潮新人賞研究(文学新人賞をぜひとってみたい!! その10)

こんにちは、『tori研』です。 前回に引き続き新潮新人賞を研究してみたいと思います。 今回は、2010年~2013年(第42回~第45回)をみていきます。 以下が受賞作の一覧です。 第42回(2010年) 『工場』小山 …

「太陽」上田岳弘(著)(第45回新潮新人賞受賞作)読書感想

「太陽」 上田岳弘(著) (第45回新潮新人賞受賞作)   アフリカに「赤ちゃん工場」なる非人道的な施設があるとして、国連組織が調査団を派遣した。 参加したのは、春日晴臣(大学教授でありながら月二回、デリヘルで …

「楽器」滝口悠生(著)(第43回新潮新人賞受賞作)読書感想

「楽器」 滝口悠生(著) (第43回新潮新人賞受賞作) (『新潮』2011年11月号掲載) 彼ら(私とその知人たち)は毎年、五月の上旬にその街(秋津)を訪れた。 かつて、西武線の窓から不思議な池(水際にはアロエに似た植物 …

「指の骨」高橋弘希(著)(第46回新潮新人賞受賞作)読書感想

「指の骨」 高橋弘希(著) (第46回新潮新人賞受賞作) (新潮社) 南方の密林の奥地のタコ壺(戦場に掘った一人用の壕)の中で「私」は、左の肩口に受けた傷の痛みに耐えながら、近くで聞こえる榴弾の音に、自らの死を考えていた …

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