芥川賞、群像、新潮、すばる、文藝、文學界等の新人賞受賞作の読書感想
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『故郷』松波太郎(著)読書感想

『故郷』 松波太郎(著) (『群像』2017年11月号に掲載)       ”き”の発音が上手くできないために、周囲とのズレを感じ続けながら、生きてきた主人公の「クィ」。 そんな彼が行き着い …

『夢を泳ぐ少年』木村紅美(著)読書感想

『夢を泳ぐ少年』 木村紅美(著) (『すばる』2017年3月号に掲載)        独身の鏡子は、43歳の誕生日にかかってきた母親からの電話で、”ひとりだけぽつんと沈んで孤立しているような …

『父乳の夢』山崎ナオコーラ(著)読書感想

『父乳の夢』 山崎ナオコーラ(著) (『すばる』2017年3月号に掲載)       小さいころから父親になることを夢見ていた哲夫は、今日子と結婚し、薫という赤ちゃんが産まれる。 派遣でSE …

『意識のリボン』綿矢りさ(著)集英社 読書感想

『意識のリボン』 綿矢りさ(著) (集英社)       表題作他、全八篇からなる短篇集です。 以下は、表題作『意識のリボン』の感想です。   【『意識のリボン』感想】 母親を亡く …

『聖ミクラーシュの日』青山七恵(著)読書感想

『聖ミクラーシュの日』 青山七恵(著) (『文藝』2017年春号に掲載)       主人公の「わたし」は、15年来の親友、美南子と二人で、チェコに旅行に来ていた。 しかし、そ日の朝になって …

『双子は驢馬に跨がって』金子薫(著)河出書房新社 読書感想

『双子は驢馬に跨がって』 金子薫(著) (河出書房新社)        記憶を失くした父と息子は、森の中の施設に監禁されていた。 彼らは待ち続けていた。 驢馬に乗った双子が、彼ら親子を救い出 …

『愛すること、理解すること、愛されること』李龍徳(著)読書感想

  『愛すること、理解すること、愛されること』 李龍徳(著) (『文藝』2017年春号に掲載)     『死にたくなったら電話して』で、第51回文藝賞を受賞した李龍徳さんの、中編小説です。 …

『成功者K』羽田圭介(著)/河出書房新社/読書感想

『成功者K』 羽田圭介(著) (河出書房新社)       30歳で芥川賞を受賞したKは、それまでの不遇だった小説家人生から一転、タレントのようにテレビに出まくる人気者になり、「多大なる成功 …

『遊ぶ幽霊』兎束まいこ(著)第41回すばる文学賞《佳作》読書感想

第41回すばる文学賞《佳作》 『遊ぶ幽霊』 兎束まいこ(著) (『すばる』2017年11月号に掲載)     本が好きで、一日中本ばかり読んで過ごしている幽霊兄弟の話です。 死んでいるから時間の感覚は …

『光点』山岡ミヤ(著)第41回すばる文学賞受賞作品 読書感想

第41回すばる文学賞受賞作品 『光点』 山岡ミヤ(著) (『すばる』2017年11月号に掲載)     中学を卒業後、実家暮らしをしながら、町の弁当工場で働いている「わたし」(実以子)。 従順だが意思 …

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