芥川賞、群像、新潮、すばる、文藝、文學界等の新人賞受賞作の読書感想
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『蛇淵まで』芳川泰久(著)読書感想

『蛇淵まで』 芳川泰久(著) (『文學界』2018年2月号に掲載)       母親の納骨を済ませ、実家の整理も終えると、旅に出ようと決めた主人公(語り手)は、父親の出身地である四国に出かけ …

『〆太よ』原田宗典(著)読書感想

『〆太よ』 原田宗典(著) (『新潮』2018年2月号に掲載)       金持ちで盲目の青年〆太と、ジャンキー(麻薬に溺れる者)の主人公との友情を描いた、青春物語ともいうべき作品。 原稿4 …

『奥の細道・前立腺』四元康祐(著)読書感想

『奥の細道・前立腺』 四元康祐(著) (『群像』2018年2月号に掲載)       ドイツ在住の語り手は、友人らと熊野に出かけた。 ぜひ日本の巡礼路を歩いてみたいという友人ルイスに頼まれて …

『SINSIN AND THE MOUSE』吉本ばなな(著)読書感想

『SINSIN AND THE MOUSE』 吉本ばなな(著) (『新潮』2018年2月号に掲載)       両親の離婚後、すっと母親と二人で暮らしてきた「私」。 だが、母親が長患いの末に …

『四股を踏む』南木佳士(著)読書感想

《短篇》 『四股を踏む』 南木佳士(著) (『文學界』2018年2月号に掲載)     『文學界』2月号に掲載された、短篇です。(「新春創作特集」) 昔、猫を埋めた記憶や、子供時代の姉との思い出とその …

『じい散歩』藤野千夜(著)読書感想

《短篇》 『じい散歩』 藤野千夜(著) (『文學界』2018年2月号に掲載)     『文學界』2月号に、掲載された短篇です。 八十八歳になる主人公(新平)の、日常や家族、若き日の思い出……。 短篇と …

「ヌートリア」三木卓(著)読書感想

《短篇》 「ヌートリア」 三木卓(著) (『文學界』2018年2月号に掲載)       本作は、『文學界』2月号に掲載された、短篇です。 歩行器を使わないと歩けず、無自覚のうちに骨折してし …

『十三夜のコインランドリー』保坂和志(著)読書感想

《短篇》 『十三夜のコインランドリー』 保坂和志(著) (『文學界』2018年2月号に掲載)     「この人の閾」で、第113回芥川賞を受賞した保坂和志さんが、『文學界』2018年2月号に発表した、 …

『キラキラ共和国』小川糸(著)2018年本屋大賞ノミネート作品 読書感想

2018年本屋大賞ノミネート作品 『キラキラ共和国』 小川糸(著) (幻冬舎)     2017年の本屋大賞で4位になり、NHKでドラマ化もされた『ツバキ文具店』の、続編です。 依頼主が書けない手紙を …

『主なき楽土』瀬川深(著)読書感想

『主なき楽土』 瀬川深(著) (『すばる』2018年2月号に掲載)       臨時採用で市役所に勤める塩入は、ある日課長に呼び出され、内密に仕事を頼まれる。 それは、「地域社会における共生 …

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