読書感想
『蛇淵まで』芳川泰久(著)読書感想
2018年3月15日 読書感想
『蛇淵まで』 芳川泰久(著) (『文學界』2018年2月号に掲載) 母親の納骨を済ませ、実家の整理も終えると、旅に出ようと決めた主人公(語り手)は、父親の出身地である四国に出かけ …
『〆太よ』原田宗典(著)読書感想
2018年3月14日 読書感想
『〆太よ』 原田宗典(著) (『新潮』2018年2月号に掲載) 金持ちで盲目の青年〆太と、ジャンキー(麻薬に溺れる者)の主人公との友情を描いた、青春物語ともいうべき作品。 原稿4 …
『奥の細道・前立腺』四元康祐(著)読書感想
2018年3月13日 読書感想
『奥の細道・前立腺』 四元康祐(著) (『群像』2018年2月号に掲載) ドイツ在住の語り手は、友人らと熊野に出かけた。 ぜひ日本の巡礼路を歩いてみたいという友人ルイスに頼まれて …
『SINSIN AND THE MOUSE』吉本ばなな(著)読書感想
2018年3月12日 読書感想
『SINSIN AND THE MOUSE』 吉本ばなな(著) (『新潮』2018年2月号に掲載) 両親の離婚後、すっと母親と二人で暮らしてきた「私」。 だが、母親が長患いの末に …
『四股を踏む』南木佳士(著)読書感想
2018年3月8日 読書感想
《短篇》 『四股を踏む』 南木佳士(著) (『文學界』2018年2月号に掲載) 『文學界』2月号に掲載された、短篇です。(「新春創作特集」) 昔、猫を埋めた記憶や、子供時代の姉との思い出とその …
『じい散歩』藤野千夜(著)読書感想
2018年3月8日 読書感想
《短篇》 『じい散歩』 藤野千夜(著) (『文學界』2018年2月号に掲載) 『文學界』2月号に、掲載された短篇です。 八十八歳になる主人公(新平)の、日常や家族、若き日の思い出……。 短篇と …
「ヌートリア」三木卓(著)読書感想
2018年3月8日 読書感想
《短篇》 「ヌートリア」 三木卓(著) (『文學界』2018年2月号に掲載) 本作は、『文學界』2月号に掲載された、短篇です。 歩行器を使わないと歩けず、無自覚のうちに骨折してし …
『十三夜のコインランドリー』保坂和志(著)読書感想
《短篇》 『十三夜のコインランドリー』 保坂和志(著) (『文學界』2018年2月号に掲載) 「この人の閾」で、第113回芥川賞を受賞した保坂和志さんが、『文學界』2018年2月号に発表した、 …
『キラキラ共和国』小川糸(著)2018年本屋大賞ノミネート作品 読書感想
2018年3月7日 読書感想
2018年本屋大賞ノミネート作品 『キラキラ共和国』 小川糸(著) (幻冬舎) 2017年の本屋大賞で4位になり、NHKでドラマ化もされた『ツバキ文具店』の、続編です。 依頼主が書けない手紙を …
『主なき楽土』瀬川深(著)読書感想
2018年3月6日 読書感想
『主なき楽土』 瀬川深(著) (『すばる』2018年2月号に掲載) 臨時採用で市役所に勤める塩入は、ある日課長に呼び出され、内密に仕事を頼まれる。 それは、「地域社会における共生 …