文學界2018年2月号

《短篇》

『四股を踏む』

南木佳士(著)

(『文學界』2018年2月号に掲載)

 

 

『文學界』2月号に掲載された、短篇です。(「新春創作特集」)

昔、猫を埋めた記憶や、子供時代の姉との思い出とその姉の死、患者の死を見つめる医者である日常、自身の病気……過去と現在が交錯していて、65歳の男の視点からみた世界の手触りというか、その年代を生きている実感のようなものが伝わってくる作品でした。

スクワットよりも膝関節の負担の少ない四股を踏む運動が、前立腺の病気に有効だという情報は、貴重なので覚えておこうと思いました。