読書感想
『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』スコット・フィッツジェラルド(著)読書感想
『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』 フィッツジェラルド(著)/永山篤一(訳) (角川文庫) 1860年の夏、ロジャー・バトン夫妻に第一子が生まれた。 赤ん坊に会いに病院へ駆けつけたロジャー・バトンが見た …
『流跡』朝吹真理子(著)第20回ドゥマゴ文学賞受賞作品 読書感想
2017年12月16日 読書感想
第20回ドゥマゴ文学賞受賞作品 『流跡』 朝吹真理子(著) (新潮社) ドゥマゴ文学賞というのは、パリのドゥ・マゴ賞の持つ、先進性と独創性を受け継ぎ、既成の概念にとらわれることな …
『自動起床装置』辺見庸(著)第105回芥川賞受賞作品 読書感想
『自動起床装置』 辺見庸(著) (文藝春秋) ぼくは、通信社の「宿直センター」で仮眠をとっている人たちを起こす「起こし屋」のアルバイトをしている。 バイト仲間の小野寺聡は、法学部 …
『13の理由』ジェイ・アッシャー(著)/武富博子(訳) 読書感想
『13の理由』 ジェイ・アッシャー(著) /武富博子(訳) (講談社) 高校生のクレイ・ジェンセンは、ある日、自分宛ての小包を受け取る。 中には、番号のふられたカセットテープが7本。 再生して …
『マウス』村田沙耶香(著)講談社 読書感想
2017年12月13日 気になる作品、著名人読書感想
『マウス』 村田沙耶香(著) (講談社) 真面目で大人しく、目立たない性格の少女(小学5年生)、田中律。 律は、クラスの女子の中でも、自分のランクが低く、商品価値がないと思ってい …
『未熟な同感者』乗代雄介(著)読書感想
2017年12月11日 読書感想
『未熟な同感者』 乗代雄介(著) (『本物の読書家』(講談社)に収録) 二葉亭四迷、宮沢賢治、フローベール、カフカ、サリンジャー……など複数の作家の作品などから、多くの文が引用さ …
『毛婚』栗田有起(著)読書感想
2017年12月8日 読書感想
『毛婚』 栗田有起(著) (『群像』2017年7月号に掲載) つわりが重く、会社を休んでいた「私」は、つわりから解放された朝、禿げているはずの夫の髪が、ふさふさになっていること …
『バベルの褒賞』砂川文次(著)読書感想
2017年12月7日 気になる作品、著名人読書感想
『バベルの褒賞』 砂川文次(著) (『文學界』2017年11月号に掲載) 区役所の行政文書課で働くKは、いつも利用している駅の名前が「乙駅」から「甲駅」に変わっていることに気が …
『流光』李琴峰(著)読書感想
2017年12月6日 読書感想
『流光』 李琴峰(著) (『群像』2017年11月号に掲載) 台湾の大学で日本語を専攻し、日本系大手携帯キャリアに就職して日本にやってきた「私」は、歌舞伎町のSMバー「リヴァイ …
『母とユニクロ』石田千(著)読書感想
2017年12月5日 読書感想
『母とユニクロ』 石田千(著) (『群像』2017年11月号に掲載) 84歳の父親と77歳の母親の住む東北の実家に帰省した、50代で独身の娘。 母親と娘は、父親を家に残して、地元 …