4月11日発表予定の2017年度本屋大賞の読書感想をまとめてみました

全て、私が個人的に書いた読書感想ですが、ご興味のある方は、お読みください。

 

i(アイ)

『i』

西加奈子(著)

ポプラ社

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 西加奈子さんは、個人的にとても好きです。

本作や、直木賞を受賞した『サラバ!』も素敵ですが、『漁港の肉子ちゃん』や、『こうふく みどりの』や、『円卓』、『通天閣』など、面白い本がたくさんあります。

映画化された『きいろいゾウ』を読んだのが最初ですが、個人的には、結構初期の頃の作品に心惹かれるものがあります。

 

 

 

暗幕のゲルニカ

『暗幕のゲルニカ』

原田マハ(著)

新潮社

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『楽園のカンヴァス』で、第10回の本屋大賞では3位だった原田マハさんの作品ですアートとサスペンスの共演(?)的作品。

 

 

桜風堂ものがたり

『桜風堂ものがたり』

村山早紀(著)

PHP研究所

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書店員が主人公の作品。リアリテーィのある書店員たちの働く現場。そこに巻き起こる事件や感動物語。子猫やオウムが出てくる、ちょっとメルヘンチックな場面もあります。

 

コーヒーが冷めないうちに『コーヒーが冷めないうちに』

川口俊和(著)

サンマーク出版

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ちょっと変わった、お店の話。4つの物語りがあります。

 

 

コンビニ人間

『コンビニ人間』

村田沙耶香(著)

文藝春秋

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村田沙耶香さんも、好きな作家さんの一人です。

純文学系なので、どうしても難いイメージがあるかも知れませんが、読んでみると、かなりダークな不思議世界が楽しめます。

個人的には、野間文芸新人賞を受賞した『ギンイロノウタ』や、三島由紀夫賞を受賞した『しろいろの街の、その骨の体温の』がお勧めです。『殺人出産』なんかも、なかなかグロくて素敵です。

 

 

ツバキ文具店

『ツバキ文具店』

小川糸(著)

幻冬舎

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鎌倉を舞台に、代筆屋を兼ねた、ちょっと変わった文具店の物語です。

 

 

罪の声

『罪の声』

塩田武士(著)

講談社

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グリコ・森永事件をモデルに書かれたミステリー小説です。

実名こそ出てきませんが、かなり実際の事件と詳細が似ていて、綿密に取材したうえで書かれていることが伺えます。それだけに、フィクションとは思えないリアリティーがあります。

 

 

みかづき

『みかづき』

森絵都(著)

集英社

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戦後から現代に続く(そしてこれからの未来も)「教育」ということを真剣に考えさせられる本です。

「教える」って、「学ぶ」って、いったいどういう事なんでしょうね。

一つの信念に、とりつかれたように生きる人々がいて、そこに「家族」という繋がりがある。

生きることと家族と仕事。

読んでみると、見えなかったものが、ちょっと見えてくるかもしれません。

 

 

蜜蜂と遠雷

『蜜蜂と遠雷』

恩田陸(著)

幻冬舎

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宇宙と音楽と心は、繋がっている。そんなことを、しみじみと感じて、その瞬間は日常を忘れてしまう、そんな作品でした。

スケール感の大きさだけでなく、人物背景や舞台の設定、展開、全てが面白く組み立てられていて、恩田陸という作家はストーリーテラーだな、と思います。

ピアノ演奏の描写の場面では、「音楽を読んでいる」という感覚がしました。

 

 

夜行

『夜行』

森見登美彦(著)

小学館

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友達だった一人の女性が、夜の中に消えた……。

とても幻想的で、怪しい物語です。

尾道、奥飛騨、津軽、天竜峡、鞍馬、と、情緒に満ちた各地の情景描写も、作品の魅力です。

『不思議の国』へ行く夜行列車に乗った気分で、読んでみる本だと思います。

※以上、作品表記は50音順です。