2018年本屋大賞ノミネート作品
『百貨の魔法』
村山早紀(著)
(ポプラ社)
2017年度の本屋大賞にノミネートされた『桜風堂ものがたり』の姉妹作ともいえる作品です。
『桜風堂ものがたり』で登場した銀河堂書店もある星野百貨店を舞台に、ちょっとファンタジックな物語が展開されます。
戦後、貧しい経済状況だった昭和の時代に創業し、地元の商店街と共に生きてきた歴史を持つ星野百貨店。
そこに集うひとびとに、優しい眼差しを向けた内容になっています。
ひとびとを見守るかのように時折現れる猫(百貨店の中に昔からいて、願い事を叶えてくれるという噂の)に、自分も遭遇してみたいな(笑)
百貨店に関する細かい設定や情報がリアルで、それでいて幻想的でもありました。