北九州市にある、河伯洞(芥川賞作家・火野葦平旧居/若松区)と松本清張記念館(小倉城すぐ脇)、森鴎外旧居(小倉北区)の三つの場所へ妻と再訪しました。
河伯洞がいちばんおすすめ。無料駐車場が目の前にあるし、見学も無料。どうやら生誕50周年のようです。
案内してくださる方も、火野葦平さんの御三男夫婦で、とても親切に案内してくださいました。
外観。
「麦と兵隊」の印税で、葦平の父が建てた立派な邸宅です。
1F廊下。
室内① 昔の写真やポスターが大量にあります。
室内② 至る所に、昔の写真やポスターがあります。
庭もあります。河童の置物がみえます。
至る所で河童たちが踊っています。
河童のお面。
続きを読む①
2F 本が所狭しと奥の部屋にもありました。
2F書斎横の展示です。
書斎です。集中するため、昼間でも部屋のカーテ
ンを閉め、スタンドの灯りだけで執筆していたそ
うです。
葦平は、この書斎で服毒自殺し、53歳でその
生涯を閉じました。
机の上の色紙には、「足は地に、心には歌と翼を
ペンには色と肉を」と書かれています。
続きを読む②
次は松本清張記念館に行きました。
(推理サスペンスの印象が強いですが、
清張は或る「小倉日記」伝 (新潮文庫―傑作短編集)
で第28回芥川賞を受賞しています)
館の隣りの勝山記念公園駐車場は、1時間200円、
以後30分ごとに100円です。
「セイチョウ」の本名は「きよはる」だそうです。
撮影禁止なので、内部の様子は残念ながら紹介
できません。
入り口に、いままで出版された本の表紙が壁の
ようにずらっと並べられているのが圧巻でした。
印象に残ったのは、芥川賞を受賞したときの
懐中時計を見たのと、デビュー作の
「西郷札 (新潮文庫―傑作短編集)の発想が、
分厚い辞書の片隅から着想を得たというところ
でした。
中には書斎や書庫を再現した家があり、
窓ガラス越しに眺めました。そのせいか
なんか火野葦平と比べ、遠い感じがし、胸に
迫って来るものはありませんでした。入館料
500円も少し高いような気がしました。
続きを読む③
最後は森鴎外旧居です。
100円パーキングに停め、歓楽街を歩いて
行きましたが、祝日のため閉まっていました。
地面のプレート案内
扉の閉まった森鴎外旧居
・・・ですが、すぐ近くのビルにキング・コング
がいるという情報をネットでみていたので、旧居
を背に斜め右のビルを見ると、いました!奴が!
第二エルザビルというところでした。
妻と「あがってもいいのかな?」と
言いながら近づくと、スナックのよう
な店が多数入っている、雑居ビルだった
ので、安心してあがりました。
五階にいました。何階かわからなかっ
たので、最初四階にあがってしまい
ました。
ちなみに、旧居前の通りはオーガイ
ストリートと言い、有名な鰻屋さん
があり(「田舎庵」)、林修先生
のおすすめだそうです。
ちなみに森鴎外旧居は、小説
鶏 (青空文庫POD(ポケット版))
の舞台になった場所です。
また出なおそうと思います。