芥川賞、群像、新潮、すばる、文藝、文學界等の新人賞受賞作の読書感想
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「トレイス」板垣真任著(第119回文學界新人賞受賞作)読書感想

「トレイス」  /板垣真任著 (第119回文學界新人賞受賞作) 『文學界』(2014年12月号掲載)   大学受験に失敗した高校三年生の「タダオ」は、母親に命じられて、「徘徊を繰り返す認知症の祖父の尾行をする」 …

「アフリカ鯰」前田隆壱著(第117回文學界新人賞受賞作)読書感想

「アフリカ鯰」   /前田隆壱著 (第117回文學界新人賞受賞作) (『文學界』2013年12月号掲載)   大学時代に知り合った「岡」というちょっと変わった友人がいて、何でも大事なことはコインの裏表で決めてし …

「円卓」西加奈子著(文藝春秋)読書感想

「円卓」 /西加奈子著 (文藝春秋)   小学三年生の渦原琴子こと「こっこ」は、ひたすら「孤独」に憧れる一風変わった少女です。まだ思春期の訪れていないこっこの「子供の世界」が瑞々しく描かれていて、不思議なノスタ …

「架空列車」岡本 学 (著)(第55回群像新人文学賞受賞作)読書感想

「架空列車」  岡本 学( 著) (講談社) (第55回群像新人文学賞受賞作)   主人公は、コミュニケーション能力の欠落から、たった一度だけ就職した職場を止めることになり、その後一年ほど就職活動をしても職にあ …

「十七八より」乗代雄介(著)((第58回群像新人文学賞受賞作品)

「十七八より」 乗代雄介(著) (講談社) (第58回群像新人文学賞受賞作品)     かつて十七、八歳だった自分を「あの少女」と呼び、あたかも他人事のようにして語り手が物語を紡ぐという小説です。選考 …

「朝が止まる」淺川継太著(第53回群像新人文学賞受賞作)読書感想

「朝が止まる」淺川継太著 (『ある日の結婚』(講談社)に収録)     とても現代的で、センスのいい作品だと感じました。選評会では、安部公房や村上春樹の名前も飛び出したようです。所々に、微妙な形容詞が …

西加奈子著「サラバ!」上・下 (小学館) 読書感想

        「サラバ!」上・下 (小学館) /西加奈子著 この作品は第152回直木三十五賞を受賞しました(2015年度の本屋大賞では2位でした)。 主人公の「僕」こと「あくつあ …

西加奈子著「舞台」(講談社) 読書感想

「舞台」(講談社) /西加奈子著     自意識過剰な青年「葉太」が、ひとりニューヨークに旅行で訪れ、セントラル・パークでパスポート等貴重品の入ったバッグを盗まれる、というお話です。 葉太の自意識の過 …

「サバイブ」加藤秀行著(第120回文學界新人賞受賞作)読書感想

「サバイブ」加藤秀行著 (『シェア』(文藝春秋)に収録)     外資系エリートの友人二人(亮介とケーヤ)と同居する主人公「俺」。高級マンションに激安の家賃で住まわせてくれている亮介とケーヤを「旦那」 …

「ヴェジトピア」杉本裕孝著(第120回文學界新人賞受賞作)読書感想

「ヴェジトピア」杉本 裕孝 著 (第120回文學界新人賞受賞作) (『文學界』2016年6月号掲載)   自分を植物だと信じ込んでいる女が、花屋を営む男と結婚し、子を身籠る、という話。 劣等感の表れなのか、夫は …

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