芥川賞、群像、新潮、すばる、文藝、文學界等の新人賞受賞作の読書感想
読書感想
  • HOME »
  • 読書感想 »
  • 読書感想

読書感想

『最後の自粛』鴻池留衣(著) 読書感想

『最後の自粛』 鴻池留衣(著)  (『新潮』2020年6月号に掲載)   高校を舞台にしたちょっと過激なSF小説……といっても良いのでしょうか。 コロナ禍の今の世界を投影した内容になっていて、地球温暖化研究会な …

『破局』遠野遥(著) 第163回芥川賞候補作品 読書感想

第163回芥川賞候補作品 『破局』 遠野遥(著)  (『文藝』2020年夏号に掲載)   高校時代ラグビーの選手だった『私』は、現在大学四年生。自らは公務員試験を控えていて、堅実な未来を見据えているが、政治家を …

『火口のふたり』白石一文(著) 読書感想

『火口のふたり』 白石一文(著)  (河出書房新社)   結婚式を目前にした従兄妹との、再燃した恋の物語。肉体的な男女の繋がりが、かなり濃密に描かれています。 性の捉え方が男性的であると感じました。富士山の噴火 …

『赤い砂を蹴る』石原燃(著) 第163回芥川賞候補作品 読書感想

第163回芥川賞候補作品 『赤い砂を蹴る』 石原燃(著)  (『文學界』2020年6月号に掲載)   作品を読了後に、著者が太宰治の孫であることを知りました。母親は、太宰治の娘で作家の津島佑子さんです。 物語は …

『アキちゃん』三木三奈(著) 第125回文學界新人賞受賞作品/第163回芥川賞候補作品 読書感想

第125回文學界新人賞受賞作品/ 第163回芥川賞候補作品 『アキちゃん』 三木三奈(著)  (『文學界』2020年5月号に掲載)   成人した女性が、小学校時代に親しかった「アキちゃん」という同級生との思い出 …

『首里の馬』高山羽根子(著) 第163回芥川賞候補作品 読書感想

第163回芥川賞候補作品 『首里の馬』 高山羽根子(著)  (『新潮』2020年3月号に掲載)   題名にもある通り、物語の舞台は沖縄の首里です。 この地域の一角に、一軒の古いコンクリート建築の家があり、ここを …

『孤島の飛来人』山野辺太郎(著) 読書感想

『孤島の飛来人』 山野辺太郎(著)  (『文藝』2019年冬号に掲載) デビュー作である文藝賞を受賞した『いつか深い穴に落ちるまで』では、地球に穴を掘り貫通させてその通路を通り抜けるという奇想天外で大掛かりな内容でしたが …

『発熱』ル・クレジオ(著)/高山鉄男(訳) 読書感想

『発熱』 ル・クレジオ(著) 高山鉄男(訳)  (新潮社) 表題作を含む、全十篇からなる短篇集です。今回は、表題作『発熱』を読んでみました。 旅行代理店に勤めるロクという男の狂気が描かれています。一人称ではなく三人称。 …

『終の住処』磯﨑憲一郎(著)第141回芥川賞受賞作品 読書感想

第141回芥川賞受賞作品 『終の住処』 磯﨑憲一郎(著) (新潮社) 本作は、2009年に芥川賞を受賞していて、ということはもう11年も前に書かれた作品なわけです。当時の選評などを読むと、受賞作でありながら、中々な辛口の …

『カタストロフ』町屋良平(著) 読書感想

『カタストロフ』町屋良平(著) (『文藝』2019年冬号に掲載) 小学校時代同級生でそんなには親しくなかったけど、会社員になってから同僚として再開し、職場の部活を通して親しくなった二人の若者が、運動という行為の中で子供時 …

« 1 3 4 5 62 »
PAGETOP
Powered by WordPress & BizVektor Theme by Vektor,Inc. technology.