芥川賞、群像、新潮、すばる、文藝、文學界等の新人賞受賞作の読書感想
読書感想

芥川賞候補作

『真ん中の子どもたち』温又柔(著)第157回芥川賞候補作品 読書感想

第157回芥川賞候補作品 『真ん中の子どもたち』  温又柔(著) (集英社)     日本人の父親と、台湾人の母親を持つ天原琴子(ミーミー)は、台湾で生まれて、3歳から日本に移り住んだ。 19歳の年、 …

『影裏』沼田真佑(著)第122回文學界新人賞/第157回芥川賞候補作品 読書感想

第122回文學界新人賞/  第157回芥川賞候補作品 『影裏』 沼田真佑(著) (『文學界』2017年5月号掲載)   東京の親会社からの異動で、盛岡市郊外に移り住むことになった主人公の「わたし」は、同僚の日浅 …

『四時過ぎの船』古川真人(著)第157回芥川賞候補作品 読書感想

第157回芥川賞候補作品 『四時過ぎの船』 古川真人(著) (『新潮』2017年6月号掲載)      「今日ミノル、四時過ぎの船で着く」 ノートに自分の字でそう書いてあるのを見て、吉川佐恵子は、孫の …

「指の骨」高橋弘希(著)(第46回新潮新人賞受賞作)読書感想

「指の骨」 高橋弘希(著) (第46回新潮新人賞受賞作) (新潮社) 南方の密林の奥地のタコ壺(戦場に掘った一人用の壕)の中で「私」は、左の肩口に受けた傷の痛みに耐えながら、近くで聞こえる榴弾の音に、自らの死を考えていた …

第156回芥川賞候補作を読む(読書感想のまとめ)

昨年末に、候補作が発表され、今月の19日には選考会が行われる予定の第156回芥川賞・直木賞ですが、 とりあえず芥川賞候補作5作品を読んでみました。 以下は、あくまでも感想や内容を短くまとめたものです。個別に読書感想は投稿 …

「ビニール傘」岸政彦著(第156回芥川賞候補作)読書感想

「ビニール傘」  岸政彦著 (第156回芥川賞候補作) (『新潮』 2016年9月号掲載)   大阪。北新地に向かう水商売風の若い女を拾うタクシードライバーの男。 信号が赤になった交差点を横切って行ったタクシー …

「しんせかい」山下澄人著(第156回芥川賞候補作)読書感想

「しんせかい」  山下澄人著 (第156回芥川賞候補作) 『新潮』2016年7月号掲載 俳優志望の主人公の「ぼく」は、高校の同級生で恋人(のような関係?)の天と別れて船に乗った。 目的(行先)は、【谷】だった。 【谷】と …

「キャピタル」加藤秀行著(第156回芥川賞候補作)読書感想

「キャピタル」  加藤秀行著 (第156回芥川賞候補作) (文學界2016年12月号掲載) 主人公の「僕」(須賀)は、バンコクにいた。友人の誘いで、訳ありの部屋を借りることになったのだ。 彼の勤めていたコンサルティングフ …

「カブールの園」宮内悠介著(第156回芥川賞候補作)読書感想

「カブールの園」(文藝春秋)  宮内悠介著 (第156回芥川賞候補作)   サンフランシスコ在住の主人公の「わたし」(レイ)は、子供のころ虐められたの体験がトラウマになり、大人になった現在も苦しんでいて、クリニ …

「縫わんばならん」古川真人(著)(第48回新潮新人賞受賞作)読書感想

 「縫わんばならん」    古川真人(著) (第48回新潮新人賞受賞作) (第156回芥川賞候補作)   長崎の離島を主な舞台にした一族の物語で、三つの章から組み立てられています。 高齢に達して刻々と死に近づき …

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