(『文學界』2018年10月号に掲載)
自らの所有する大量の本を抱えきれずに、両親のいる実家に送り溜め続けていた男が、両親の他界した実家から、今度は新たに購入した別宅へと本を運び移す、というお話。
これと言って事件もドラマもないのですが、妙に引き込まれて読んでしまったのは、乾いた味のある文章のせいでしょうか。