『しんせかい』で第156回芥川賞を受賞された、山下澄人さんが、『新潮』に発表された戯曲です。
この世なのかあの世なのか判然としない場所で、死者か生者かも不明瞭な人々が繰り広げる、ちょっとシュールな作品です。
読んでいるうちに、自分がいる場所がどこなのか、ふと分からなくなる、そんな不思議な感覚に陥りました。
この変な感覚を、劇場で体感してみたいな、と思える読書でした。