芥川賞、群像、新潮、すばる、文藝、文學界等の新人賞受賞作の読書感想

読書感想

「こちらあみ子」今村夏子著(第26回太宰治賞受賞作)読書感想

こちらあみ子 (ちくま文庫) 今村夏子著(現在「あひる」が155回芥川賞候補にノミネート中の作家さん) /筑摩書房 この作品は、太宰治賞と同時に三島賞もダブル受賞した作品です。また、今村夏子さんは「あひる」で第155回芥 …

「短冊流し」高橋弘希著(第155回芥川賞候補作)読書感想

「短冊流し」   高梁弘希著 (「新潮」2016年1月号掲載)     とても短くて、そして静かな作品です。離婚していこうとする夫婦があり、母親と父親にそれぞれ引き取られた子供がいて、父親側に引き取ら …

「美しい距離」山崎ナオコーラ著(第155回芥川賞候補作)

美しい距離 第155回芥川賞候補作 山崎ナオコーラ著/文藝春秋     物語りは、末期がんの妻を看取る夫。という設定で、現代における「ターミナルケア(終末期の医療及びケア)」の現場がリアルに描かれてい …

「温泉妖精」黒名ひろみ(第39回すばる文学賞受賞作)読書感想

すばる文学賞受賞作 温泉妖精(集英社) 黒名ひろみ著 目にカラコンを入れ、外国人のふりをして地方の温泉宿でチヤホヤされようという魂胆がまず秀逸。毒舌男のブログをみて宿を選んで・・・この小説は、決して美しい情景や素晴らしい …

「地に満ちる」竹林美佳(第39回すばる文学賞佳作)読書感想

「地に満ちる」竹林 美佳 著 (すばる 2015年11月号収録) この作品は佳作ではありますが、水準としては大賞でもおかしくないレベルなので、読書感想を投稿します。 不妊治療の現場で働く女性が主人公ですが、まずこの特殊な …

2016年夏、芥川賞・直木賞候補の作品出揃う。

今週の20日、2016年夏の芥川賞・直木賞の候補作品の発表がありましたね。 ちなみに半年に一回、選考会があります。 よく両賞の違いがわからない人がいますが、私は芥川賞は「新人作家に送られる奨励賞」、直木賞は「がんばってコ …

「ジニのパズル」崔美(著)(第59回群像新人文学賞)読書感想

「ジニのパズル」  崔 美(著) 最初に一読した印象と、また選考委員の方々の(特に辻原登さんの)書評を呼んだ感想として、この作品が芥川賞候補作に躍り出ても違和感はないな、と思っていたら、本当に候補になって、「ああ、やっぱ …

「ののの」太田靖久(著)(第42回新潮新人賞受賞作) 読書感想

  「ののの」 太田靖久(著) (第42回新潮新人賞受賞作) ※本作品は、「新潮」(2010年11月号)に掲載。 出だし数頁の筆力は凄いものを感じたのですが、後で冗長な感じに流れてしまって残念でした。 近所の空き地に白い …

「みずうみのほうへ」上村亮平(第38回すばる文学賞受賞作)読書感想

みずうみのほうへ (第38回すばる文学賞受賞作) 上村亮平(著) 集英社 小説としての完成度が評価されての受賞でした。 7歳の誕生日に消えた父親や、幼なじみの少女との思い出、嫌いだったアイスホッケーとアイスホッケーの盛ん …

「神キチ」赤木和雄(著)(第41回新潮新人賞受賞作)読書感想

本作品は、「新潮」(2009年11月号)に掲載されています。 第41回新潮新人賞受賞作 「神キチ」赤木和雄(著) 一読した印象では、ちょっと不気味な作品だな、と感じました。 ストリー展開や挿入されてくるエピソードの一々は …

「黙って喰え」門脇大祐(著)(第44回新潮新人賞受賞作) 読書感想

本作品は、「新潮」(2012年11月号)に掲載されています。 「黙って喰え」  門脇大祐(著)   言葉や構成力のセンスのいい作品で、読みやすかったです。特に、関西弁の会話文が秀逸でした。 登場人物に関するディ …

文藝賞受賞作(2014、2015)の読書感想

注意:私ではなく、妻の読書感想文(かなりの読書家です)   『アルタッドに捧ぐ』(金子薫)……第51回(2014)文藝賞。 一言で言うと、稀有な小説だと思います。幻想と現実世界が一体化してしまっている、そしてそ …

北九州市国際友好記念図書館

北九州市国際友好記念図書館 門司港にあります。1Fは中華料理屋さんになってます。 建物の斜め右後ろから撮影した写真です。 門司港とは大連市と友好関係を結びました。この図書館は、 大連に帝政ロシアが建てたドイツ風建築物の複 …

三宜楼

◆三宜楼(さんきろう ) 所在地:北九州市門司区清滝3-6-8(見学無料) 写真が下手ですいません(-_-;) 今回は、北九州の門司港の、歴史ある料亭「三宜楼」で、文学に関係のある「俳句の間」をピックアップしてみました。 …

林芙美子記念室

門司港にある三井倶楽部に「林芙美子記念室」ができたので、妻と行ってきました。 アインシュタインメモリアルルームと一緒の展示です。 ちなみに林芙美子は「放浪記」を書いた作家です。 放浪記 (新潮文庫) 森光子さんが舞台で演 …

スポンサーリンク

Twitter でフォロー

スポンサーリンク




アーカイブ

PAGETOP
Powered by WordPress & BizVektor Theme by Vektor,Inc. technology.