読書感想
「わたしは妊婦」大森兄弟著(河出書房新社)読書感想
2016年12月7日 気になる作品、著名人読書感想
「わたしは妊婦」 大森兄弟著 (河出書房新社) 主人公の「私」は、妊婦である。 同じく妊婦である大学時代の友人(さほど親しくはない)から届く手紙は、いかにも理想的な妊婦然とした幸福感に満ちているが、私自身は …
「まことの人々」大森兄弟著(河出書房新社)読書感想
2016年12月6日 気になる作品、著名人読書感想
「まことの人々」 大森兄弟著(河出書房新社) 文藝賞受賞第一作 大学生の主人公(僕)の彼女は、女子大で演劇サークルに入っている。彼女は、芝居で悪役のエドモン軍曹なる人物を演じることになった。 劇の題名は「ま …
「永い言い訳」西川美和著(文藝春秋)読書感想
2016年12月2日 映画と小説気になる作品、著名人読書感想
「永い言い訳」 西川美和著 (文藝春秋) 衣笠幸夫こと作家の津村啓は、ある日突然妻を亡くす。妻(夏子)は友人(大宮ゆき)と出かけていたバスツアーで事故に遭う。バスが転落したのだ。 妻が死んだとき、幸夫 …
「何様」朝井リョウ著(新潮社)読書感想
2016年11月28日 有名作家気になる作品、著名人読書感想
「何 様」 朝井リョウ著 (新潮社) この作品は、第148回直木賞を受賞して、映画化もされた『何者』のアナザーストーリーとして書かれたものです。 既に『何者』を読んでいる人には、”ああ、あの登 …
「死にたくなったら電話して」李龍徳(著)(第51回文藝賞受賞作)読書感想
「死にたくなったら電話して」 李龍徳(著) (第51回文藝賞受賞作) (河出書房新社) 大阪は十三。 居酒屋でバイトをする三浪生の徳山は、バイト仲間に連れられて早朝5時から営業しているというキャバクラ(朝キャバ)を訪れ …
「マイルド生活スーパーライト」丹下健太著(河出書房新社)読書感想
2016年11月24日 気になる作品、著名人読書感想
「マイルド生活スーパーライト」 丹下健太著(河出書房新社) 契約社員である主人公の上田は、間もなく契約更新の時期である。上田は、最近彼女(荒井)との間に微妙な温度差を感じていて、どうやらふられ …
「何者」朝井リョウ著(第148回直木賞受賞作)読書感想
2016年11月18日 有名作家気になる作品、著名人読書感想
「何者」朝井リョウ著 (第148回直木賞受賞作) (新潮社) 大学の演劇サークルで脚本を書いていた主人公の拓人(俺)は、同じ大学の光太郎とルームシェアしている。 光太郎の元カノで …
「世紀の発見」磯﨑憲一郎(著)(河出書房新社)読書感想
2016年11月17日 有名作家気になる作品、著名人読書感想
「世紀の発見」 磯﨑憲一郎(著) (河出書房新社) 2007年に、「肝心の子供」で第44回文藝賞を受賞した磯﨑憲一郎氏が、2008年『文藝』冬号に発表した作品です。 主人公の「彼」は、子供時代、いくつか …
「世界泥棒」桜井晴也(著)(第50回文藝賞受賞作)読書感想
「世界泥棒」 桜井晴也(著) (第50回文藝賞受賞作) (河出書房新社) 放課後の教室で、男子たちが決闘をしていることを、主人公の「わたし」は、真山くんから聞いた。決闘は、本物の銃を使って行われ、どちらかが …
「クリスタル・ヴァリーに降りそそぐ灰」今村友紀(著)(第48回文藝賞受賞作)読書感想
「クリスタル・ヴァリーに降りそそぐ灰」 今村友紀(著) (第48回文藝賞受賞作) (河出書房新社) 注目すべきなのは、やはりこの作品が文藝賞の候補作に上がった時点で、世界が3・11を経験していたということ …