芥川賞、群像、新潮、すばる、文藝、文學界等の新人賞受賞作の読書感想
読書感想
  • HOME »
  • 読書感想 »
  • 読書感想

読書感想

『幻をなぐる』瀬戸良枝著(第30回すばる文学賞受賞作品)読書感想

『幻をなぐる』 瀬戸良枝著 (集英社) (第30回すばる文学賞受賞作品)   子供の頃から感情のコントロールが上手く出来なくて、心と行動が裏腹な結果になってしまうという性分の中川(女)。 中川は、彼女なりの大志 …

『はじまらないティータイム』原田ひ香著(第31回すばる文学賞受賞作品)読書感想

『はじまらないティータイム』 原田ひ香著 (集英社) (第31回すばる文学賞受賞作品)   子供のころから努力することで、望むものを掴んで生きてきた里美は、妻のいる男(博昭)を、妊娠する努力(?)をすることで勝 …

『パワー系181』墨谷渉著(第31回すばる文学賞受賞作品)読書感想

『パワー系181』 墨谷渉著 (第31回すばる文学賞受賞作品) (集英社)  パソコン周辺機器メーカーの仕事を辞めた女(リカ)は、180センチを超える自らの肉体を鍛え上げるべく、トレーニングを続ける。 彼女が目指すのは、 …

『桜風堂ものがたり』村山早紀著(2017年本屋大賞ノミネート作品)読書感想

『桜風堂ものがたり』 村山早紀著 (PHP研究所) (2017年本屋大賞ノミネート作品) 老舗の百貨店の中にある銀河堂書店に勤務している月原一整は、文庫を担当している。 一整は、幼いころに家族を失った生い立ちから、人間嫌 …

『踊るナマズ』高瀬ちひろ著(第29回すばる文学賞受賞作品)読書感想

『踊るナマズ』 高瀬ちひろ著 (第29回すばる文学賞受賞作品)     数々のナマズ伝説がある土地(田多間町)で生まれ育ち、かつてナマズの幻を見た叔母(小夜子)がいる弥生は、中学の時、クラスメートの一 …

『俺俺』星野智幸著(第5回大江健三郎賞受賞作品)読書感想

『俺俺』 星野智幸著 (第5回大江健三郎賞受賞作品) (新潮社) ある日、俺(永田均)は、マクドナルドの店内で隣り合って座った男の携帯電話を、盗むつもりもなく盗んで自宅に持ち帰ってしまった。 携帯電話の持ち主(大樹)の母 …

「暗幕のゲルニカ」原田マハ著(2017年本屋大賞ノミネート作品)読書感想

「暗幕のゲルニカ」 原田マハ著 (2017年本屋大賞ノミネート作品)     1937年に開催されたパリ万博に出品された、パブロ・ピカソの「ゲルニカ」を巡るサスペンス物語。 MoMAでアジア人初のキュ …

『春の庭』柴崎友香(著)(第151回芥川賞受賞作)読書感想

『春の庭』 柴崎友香(著) (第151回芥川賞受賞作)    築31年で、近々取り壊しが決まったアパート(「ビューパレス サエキⅢ」)に、太郎が引っ越してきたのは、三年前だった。 住人たちの多くが既に出て行って …

「寝相」滝口悠生著(新潮社)読書感想

「寝相」滝口悠生著 (新潮社)     竹春と孫のなつめは、今年の正月から二人で暮らしはじめた。 竹春は昔から家族をかえりみずに好き勝手生きてきたので、妻の柿江(なつめの祖母)は家を出て行き、娘の弥生 …

『罪の声』塩田武士著(2017年本屋大賞候補作品)読書感想

『罪の声』 塩田武士著(講談社) ◇2017年本屋大賞ノミネート作品◇   日本の犯罪史上に残る未解決事件「グリコ・森永事件」をモデルに描かれたフィクションです。 「グリコ」は「ギンガ」、「森永」は「萬堂」、「 …

« 1 48 49 50 62 »
PAGETOP
Powered by WordPress & BizVektor Theme by Vektor,Inc. technology.