読書感想
『自分を好きになる方法』本谷有希子(著)第27回三島由紀夫賞受賞作品 読書感想
第27回三島由紀夫賞受賞作品 『自分を好きになる方法』 本谷有希子(著) (講談社) リンデという一人の女性の人生が、16歳、28歳、34歳、47歳、3歳、63歳、と、六つ時間で …
『さよならを待つふたりのために』ジョン・グリーン(著) 読書感想
『さよならを待つふたりのために』 ジョン・グリーン(著) (岩波書店) 16歳のヘイゼルは、甲状腺がんが肺に転移していて、常に携帯用の酸素ボンベと共に、過ごさねばならない。 週一 …
『かがみの孤城』辻村深月(著)ポプラ社 読書感想
『かがみの孤城』 辻村深月(著) (ポプラ社) 中学一年生のこころは、理不尽な理由でいじめの対象になり、入学後一月ほどで不登校になってしまう。 心配する両親の手前、心苦しいものを感じながら …
『愛について語るときに我々の語ること』レイモンド・カーヴァー(著)/村上春樹(訳)読書感想
『愛について語るときに我々の語ること』 レイモンド・カーヴァー(著) /村上春樹(訳) (中央公論新社) 表題作『愛について語るときに我々の語ること』を含む17作からなる短篇集で …
『かけら』青山七恵(著)第35回川端康成文学賞受賞作品 読書感想
第35回川端康成文学賞受賞作品 『かけら』 青山七恵(著) (新潮社) 家族5人で参加するはずだった日帰りバスツアー(サクランボ狩り)に、予定外の事情から、父親と二人だけで出かけることになった …
『真ん中の子どもたち』温又柔(著)第157回芥川賞候補作品 読書感想
第157回芥川賞候補作品 『真ん中の子どもたち』 温又柔(著) (集英社) 日本人の父親と、台湾人の母親を持つ天原琴子(ミーミー)は、台湾で生まれて、3歳から日本に移り住んだ。 19歳の年、 …
『影裏』沼田真佑(著)第122回文學界新人賞/第157回芥川賞候補作品 読書感想
第122回文學界新人賞/ 第157回芥川賞候補作品 『影裏』 沼田真佑(著) (『文學界』2017年5月号掲載) 東京の親会社からの異動で、盛岡市郊外に移り住むことになった主人公の「わたし」は、同僚の日浅 …
『文字渦』円城塔(著)第43回川端康成文学賞受賞作品 読書感想
第43回川端康成文学賞受賞作品 『文字渦』 円城塔(著) (『新潮』2017年6月号掲載) 起源前200年代の終わりに秦の始皇帝が築き、その後項羽の手により焼き払われ忘却されていた陵墓が存在 …
『かなわない』植本一子(著)/タバブックス 読書感想
2017年7月3日 読書感想
『かなわない』 植本一子(著) /タバブックス 写真家である植本一子さんの、日記と散文からなる著作。 震災直後の不安を抱きつつ、二児の母親として育児に奮闘する日々や、夫がいながら …
『ブエノスアイレス午前零時』藤沢周(著)第119回芥川賞受賞作品 読書感想
第119回芥川賞受賞作品 『ブエノスアイレス午前零時』 藤沢周(著) (河出書房新社) 東京で広告代理店に勤めていたカザマは、仕事を辞め、故郷である雪国の町に戻り、温泉旅館(「みのやホテル」)の従業員と …