読書感想
『空港時光』温又柔(著)読書感想
2018年1月17日 読書感想
『空港時光』 温又柔(著) (『文藝』2017年冬号に掲載) 芥川賞候補作になった『真ん中の子どもたち』の作者、温又柔さんの、連作小説で、10個のエピソードからなります。(『文藝 …
『おらおらでひとりいぐも』若竹千佐子(著)第54回文藝賞受賞作品 読書感想
『おらおらでひとりいぐも』 若竹千佐子(著) (『文藝』2017年冬号に掲載) 夫に先立たれ、息子や娘たちとも離れて暮らす70代女性(桃子さん)の、自問自答。 若き …
『タイムスリップ・コンビナート』笙野頼子(著)読書感想
『タイムスリップ・コンビナート』 笙野頼子(著) (『笙野頼子三冠小説集』に収録) マグロと恋愛をする夢を見て悩んでいた主人公の「私」(沢野)の元に、当のマグロともスパージェッタ …
『僕と妻の1778話』眉村卓(著)(集英社)読書感想
2018年1月11日 読書感想
『僕と妻の1778話』 眉村卓(著) (集英社) この作品は、悪性腫瘍のために余命1年と宣告された妻のために、作家である夫が一日一話の短い話を書き続け …
『夏休み』中村航(著) 読書感想
2018年1月9日 気になる作品、著名人読書感想
『夏休み』 中村航(著) (集英社) 主人公の「僕」(マモル)は、妻であるユキと、義理の母親である”ママ”の三人で、都民住宅に暮らしだした。 いつもおいしいお茶を淹れてくれるマイ …
『怒りの漂白剤』綿矢りさ(著)読書感想
2018年1月5日 読書感想
『怒りの漂白剤』 綿矢りさ(著) (『すばる』2017年12月号に掲載) 『すばる』に掲載された、綿矢りささんの短編です。 『すばる』の同じ月号で発表されたふくだも …
『とりあえずこのままいこう』町田康(著)読書感想
2018年1月5日 読書感想
『とりあえずこのままいこう』 町田康(著) (『群像』2017年12月号に掲載) 『群像』に掲載された、町田康さんの短編です。 病気で死んだ後も、「生まれ変わって戻ってこい」とい …
『ブルーハツを聴いた夜、君とキスしてさようなら』ふくだももこ(著)読書感想
2017年12月26日 読書感想
『ブルーハツを聴いた夜、 君とキスしてさようなら』 ふくだももこ(著) (『すばる』2017年12月号に掲載) 関西の田舎の高校に通う「私」は、二ヶ月前に母親が家を出て、父親と二人生活。 …
『神がかり』佐藤友哉(著)読書感想
2017年12月20日 読書感想
『神がかり』 佐藤友哉(著) (『新潮』2017年12月号に掲載) かつての「僕」は、さまざまな新興宗教の団体をネットの匿名掲示板を使って、攻撃することに明け暮れていた。 友人 …
『家の中で迷子』坂口恭平(著)読書感想
2017年12月19日 読書感想
『家の中で迷子』 坂口恭平(著) (『新潮』2017年12月号に掲載) 家の中にいる人物(がいったい誰なのかは、よくわからない)が、そこに違和感を感じているうちに、ふと4歳の頃の …