読書感想
『私はすでに死んでいる――ゆがんだ〈自己〉を生みだす脳』アニル・アナンサスワーミー(著)/藤井留美(訳)読書感想
『私はすでに死んでいる ――ゆがんだ〈自己〉を生みだす脳』 アニル・アナンサスワーミー(著) 藤井留美(訳) 春日武彦(解説) (紀伊国屋書店) 「私」とはいったい何だろう? という問いかけからはじ …
『送り火』高橋弘希(著)読書感想
2018年5月22日 読書感想
『送り火』 高橋弘希(著) (『文學界』2018年5月号に掲載) 父親の転勤に伴い、東北地方の中学校に転校することになった歩。 転校先の市立第三中学校は生徒 …
『サーラレーオ』新庄耕(著)読書感想
2018年5月21日 読書感想
『サーラレーオ』 新庄耕(著) (『群像』2018年5月号に掲載) 日本を追われるようにバンコクに流れ着いてきたおれは、売人をしながら現地で知り合った恋人アナンヤと暮らしていた。そこへ、十代 …
『さくれぶる』沼田真佑(著)読書感想
2018年5月19日 読書感想
『さくれぶる』 沼田真佑(著) (『すばる』2018年5月号に掲載) オフ会で知り合って一時期交際していた女性(静香)から、八年ぶりに届いたメールには、これからネット心中をするという内容だった …
『干潮』水原涼(著)読書感想
2018年5月18日 気になる作品、著名人読書感想
『干潮』 水原涼(著) (『すばる』2018年5月号に掲載) 祖母が亡くなり、その葬儀に立ち会うことになる「私」。 幼いころに亡くなった祖父のことを思い出す。 それは自分の記憶と、誰かから聞 …
第123回文學界新人賞発表―”受賞作なし”という結果に
第123回文學界新人賞選評 (『文學界』2018年5月号に掲載) 今回は非常に残念なことに、第123回文學界新人賞発は”受賞作なし”という結果でした。 当然ながら、掲載されること …
『地球星人』村田沙耶香(著)読書感想
2018年5月14日 気になる作品、著名人読書感想
『地球星人』 村田沙耶香(著) (『新潮』2018年5月号に掲載) 小学5年生の奈月(「私」)は、同い年のいとこの由宇と、毎年祖父母の家で、お盆にだけ会えることを心待ちにしていた。 二人は恋人 …
『水先人のない舟』(掌篇10作)日和聡子(著)読書感想
2018年5月10日 読書感想
『水先人のない舟』 (掌篇10作) 日和聡子(著) (『文藝』2018年春号に掲載) 詩人で小説家の日和聡子さんが、『文藝』(2018年春号)に発表した、掌篇(10作品)小説です。 リアルなの …
『TARO POWER MILO!!』松波太郎(著)読書感想
2018年5月8日 気になる作品、著名人読書感想
『TARO POWER MILO!!』 松波太郎(著) (『文藝』2018年春号に掲載) 身体が小さくていじめられっ子だった主人公が、あるきっかけからミロを飲みはじめ、どんどん逞しくなっていく …
『あなたの声わたしの声』小山内恵美子(著)読書感想
2018年5月7日 読書感想
『あなたの声わたしの声』 小山内恵美子(著) (『すばる』2018年4月号に掲載) 自分史専門の自費出版部で働く「わたし」は、初音さんという八十歳の女性から依頼を受ける。 ところが、自分史作成 …