芥川賞、群像、新潮、すばる、文藝、文學界等の新人賞受賞作の読書感想
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『クララとお日さま』カズオ・イシグロ(著)/土屋政雄(訳) 読書感想

『クララとお日さま』 カズオ・イシグロ(著) 土屋政雄(訳) (早川書房)   クララは、人間の子供の友達となるべくつくられた、人工親友(AF)で、高性能な人工頭脳(AI)が搭載されていて、人間のように色々考え …

『水と礫』藤原無雨(著)第57回文藝賞受賞作品 読書感想

  第57回文藝賞受賞作品 『水と礫』 藤原無雨(著) (『文藝』2020年冬号に掲載) 書き出しの文体を読んだ時に惹かれるものがありました。 主人公の名前(クザーノ)といい、『乾いた土地でなければならなかった …

『マイイベント』本谷有希子(著)読書感想

『マイイベント』 (『あなたにオススメの』より) 本谷有希子(著) (『群像』2021年1月号)   50年に1度の大規模災害の恐れがあるという台風がやってくるというので、それに備えて異様に張り切っている中年男 …

『旅する練習』乗代雄介(著)第164回芥川賞候補作品 読書感想

第164回芥川賞候補作品 『旅する練習』 乗代雄介(著) (『群像』202012月号に掲載) 中学進学を控えた少女と、その叔父(小説家)という、普通あまり見かけない組み合わせで展開される2人旅(途中から3に人なる)。 小 …

『推し、燃ゆ』宇佐見りん(著)第164回芥川賞候補作品 読書感想

第164回芥川賞候補作品 『推し、燃ゆ』 宇佐見りん(著) (『文藝』2020年秋号に掲載)   デビュー作の文藝賞受賞作『かか』で、三島由紀夫賞を受賞した宇佐見りんさんの、二作目の作品です。 前作でも感じまし …

『わがままロマンサー』鴻池留衣(著)読書感想

『わがままロマンサー』 鴻池留衣(著) (『文學界』2020年12月号に掲載)   BL漫画家として活躍する妻と、小説家、そして1人の美青年が加わって展開される、奇妙な三角関係。 小説家のプロフィールは作者自身 …

『母影』尾崎世界観(著)読書感想

『母影』 (『新潮』2020年12月号に掲載) なんだかちょっと切ない感じのする、それでいて温かくもあり、ある意味頼もしい母娘の物語として読みました。小学生(恐らく低学年)の娘の語りで綴られています。 母親の職場と、親子 …

『コンジュジ』木崎みつ子(著)第44回すばる文学賞受賞作品 読書感想

第44回すばる文学賞受賞作品 『コンジュジ』 木崎みつ子(著) (『すばる』2020年11月号に掲載)   90年代のロックスターの存在を、彼の死後に知り、そこから恋に落ちた1人の少女(女性)の物語。 主人公の …

『追いつかれた者たち』濱道拓(著)第52回新潮新人賞受賞作品 読書感想

第52回新潮新人賞受賞作品 『追いつかれた者たち』 濱道拓(著) (『新潮』2020年11月号に掲載)   田舎町で起こった凄惨な監禁暴行事件の顛末を描いた今作は、人間の中に潜む暴力性を追求しています。 暴力を …

『わからないままで』小池水音(著)第52回新潮新人賞受賞作品 読書感想

第52回新潮新人賞受賞作品 『わからないままで』 小池水音(著) (『新潮』2020年11月号に掲載) 両親の離婚により、一度は壊れたかに見えた家族の喪失と再生の物語として読みました。無機質で研ぎ澄まされた文体が素晴らし …

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