芥川賞、群像、新潮、すばる、文藝、文學界等の新人賞受賞作の読書感想
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『いつか深い穴に落ちるまで』山野辺太郎(著)第55回文藝賞受賞作品 読書感想

第55回文藝賞受賞作品 『いつか深い穴に落ちるまで』 山野辺太郎(著) (河出書房新社)   まず、本作は日上秀之さんの『はんぷくするもの』と同時に文藝賞を受賞となった作品です。 選考委員の選評を読む限りでは、 …

『はんぷくするもの』日上秀之(著)第55回文藝賞受賞作品 読書感想

第55回文藝賞受賞作品 『はんぷくするもの』 日上秀之(著) (河出書房新社)   震災で家も店舗も無くした主人公が、仮設住宅に住みながら仮設のプレハブ店舗で、家業である商店を細々と続いている様子を描いた小説。 …

『さざなみのよる』木皿泉(著)2019年本屋大賞ノミネート作品 読書感想

2019年本屋大賞ノミネート作品 『さざなみのよる』 木皿泉(著) (河出書房新社)   『昨夜のカレー、明日のパン』で、2014年の本屋大賞第2位になった、夫婦脚本家の木皿泉さんの作品。 43歳で癌で亡くなっ …

『そして、バトンは渡された』瀬尾まいこ(著)読書感想

2019年本屋大賞ノミネート作品 『そして、バトンは渡された』 瀬尾まいこ(著) (文藝春秋) 3人の父親と2人の母親。 17年間で7回も家族の形態が変わり、4回名字が変わった少女・優子は、けれど全然不幸ではないという。 …

『熱帯』森見登美彦(著)2019年本屋大賞候補作品 読書感想

2019年本屋大賞ノミネート作品 『熱帯』 森見登美彦(著) (文藝春秋)   本作は、第160回直木賞の候補作にも選ばれました。作品名でもある『熱帯』という題名の、実に不思議な書籍に纏わる、なんとも奇妙で壮大 …

『居た場所』高山羽根子(著)第160回芥川賞候補作品 読書感想

第160回芥川賞候補作品 『居た場所』 高山羽根子(著) (河出書房新社)   残念ながら芥川賞は逃しましたが、なかなかに味わい深い、魅力的な作品だったと思います。   介護の実技実習留学のために日本 …

『アリス殺し』小林泰三(著)/東京創元社/ 読書感想

『アリス殺し』 小林泰三(著)  (東京創元社)   『不思議の国のアリス』は、ちょっと奇妙な作品だ。子供用に書かれたお話であるにもかかわらず、長年にわたって多くの大人たちを魅了し続けている。不可解な魔力を持っ …

『献灯使』多和田葉子(著) 全米図書賞(翻訳文学部門)受賞作品 読書感想

全米図書賞(翻訳文学部門)受賞作品 『献灯使』 多和田葉子(著)  (講談社)   全米図書賞というのは、アメリカで最も権威のある文学賞の一つで、多和田葉子さんが受賞された翻訳文学部門は、2018年に新設された …

『ハリガネムシ』吉村萬壱(著)第129回芥川賞受賞作品 読書感想

第129回芥川賞受賞作品 『ハリガネムシ』 吉村萬壱(著) (『文藝春秋』)   独身の高校教師である「私」が、半年前に出会った ソープ嬢のサチコと再会し、交際をはじめることで、眠っていた内なる狂気を発芽させて …

『ドレスセーバー』大前粟生(著) 読書感想

『ドレスセーバー』 大前粟生(著) (『新潮』2018年12月号に掲載)   以前、同作者の『回転草』(書肆侃侃房)いう短篇集の読書感想を書きましたが、本作品も短篇です。 題名にもなっているドレスセーバーという …

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