芥川賞、群像、新潮、すばる、文藝、文學界等の新人賞受賞作の読書感想
読書感想

芥川賞候補作

『オン・ザ・プラネット』島口大樹(著)第166回芥川賞候補作品 読書感想

第166回芥川賞候補作品 『オン・ザ・プラネット』 島口大樹(著)   自主映画を撮影するため、大学の友人4人で鳥取砂丘を目指す「ぼく」。 小説は「ぼく」なる人物の一人称語りという形であるのですが、実際に小説を …

『Schoolgirl』九段理江(著)第166回芥川賞候補作品 読書感想

第166回芥川賞候補作品 『Schoolgirl』 九段理江(著) (『文學界』2021年12月号に掲載) デジタルネイティブ世代である14歳の娘。小説は、その母親である人物の語りで、主に構成されている。その中に、語り手 …

『我が友、スミス』石田夏穂(著)第166回芥川賞候補作品 読書感想

第166回芥川賞候補作品 『我が友、スミス』 石田夏穂(著) (『すばる』2021年11月号に掲載)   本作は、第45回すばる文学賞で、佳作に輝いた作品です。新人の文学賞から芥川賞候補作品にいきなりノミネート …

『皆のあらばしり』乗代雄介(著) 第166回芥川賞候補作品 読書感想

  第166回芥川賞候補作品 『皆のあらばしり』 乗代雄介(著) (『新潮』2021年10月号に掲載)   高校の歴史研究部に所属している少年(「ぼく」)と、流暢な大阪弁を話す自称会社員の怪しげな男との、ほぼ2 …

『ブラックボックス』砂川文次(著) 読書感想

第166回芥川賞候補作品 『ブラックボックス』 砂川文次(著)  (『群像』2021年8月号に掲載)   幾度も転職を繰り返した末、メッセンジャー(自転車便の配達員)の職につき、それなりに職務経験を重ねて平穏に …

『水たまりで息をする』高瀬隼子(著)第165回芥川賞候補作品 読書感想

第165回芥川賞候補作品 『水たまりで息をする』 高瀬隼子(著) (集英社)   突然風呂に入らなくなった夫と、その奇行を間近で見守り続ける妻の物語。 夫はある時から、水道水のカルキ臭に耐えられないと言い出し、 …

『旅する練習』乗代雄介(著)第164回芥川賞候補作品 読書感想

第164回芥川賞候補作品 『旅する練習』 乗代雄介(著) (『群像』202012月号に掲載) 中学進学を控えた少女と、その叔父(小説家)という、普通あまり見かけない組み合わせで展開される2人旅(途中から3に人なる)。 小 …

『推し、燃ゆ』宇佐見りん(著)第164回芥川賞候補作品 読書感想

第164回芥川賞候補作品 『推し、燃ゆ』 宇佐見りん(著) (『文藝』2020年秋号に掲載)   デビュー作の文藝賞受賞作『かか』で、三島由紀夫賞を受賞した宇佐見りんさんの、二作目の作品です。 前作でも感じまし …

『破局』遠野遥(著) 第163回芥川賞候補作品 読書感想

第163回芥川賞候補作品 『破局』 遠野遥(著)  (『文藝』2020年夏号に掲載)   高校時代ラグビーの選手だった『私』は、現在大学四年生。自らは公務員試験を控えていて、堅実な未来を見据えているが、政治家を …

『赤い砂を蹴る』石原燃(著) 第163回芥川賞候補作品 読書感想

第163回芥川賞候補作品 『赤い砂を蹴る』 石原燃(著)  (『文學界』2020年6月号に掲載)   作品を読了後に、著者が太宰治の孫であることを知りました。母親は、太宰治の娘で作家の津島佑子さんです。 物語は …

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