芥川賞、群像、新潮、すばる、文藝、文學界等の新人賞受賞作の読書感想
読書感想

芥川賞候補作

『最高の任務』乗代雄介(著) 第162回芥川賞候補作品 読書感想

第162回芥川賞候補作品 『最高の任務』 乗代雄介(著) (『群像』2019年12月号に掲載) 本作の主人公(語り手)である「私」は、デビュー作である「十七八より」の主人公でもある阿佐美景子です。 かつて自身によって「あ …

『生きてるだけで、愛。』本谷有希子(著) 読書感想

第135回芥川賞候補作 『生きてるだけで、愛。』 本谷有希子(著)  (新潮文庫) 高校時代、なんとなく学校生活がかったるいという理由だけで、体中の毛を(まつげと鼻毛以外)剃ってしまったことがあるという、自意識の非常に強 …

『五つ数えれば三日月が』李琴峰(著) 第161回芥川賞候補作品 読書感想

第161回芥川賞候補作品 『五つ数えれば三日月が』 李琴峰(著)  (文藝春秋) 台湾籍の日本の小説家、李琴峰さんの小説。 台湾で生まれ育ち、東京の大学院を卒業してそのまま東京で就職した主人公の女性と、彼女が想いを寄せる …

『百の夜は跳ねて』古市憲寿(著) 第161回芥川賞候補作品 読書感想

第161回芥川賞候補作品 『百の夜は跳ねて』 古市憲寿(著)  (新潮社) 社会学者でコメンテーターとしてテレビなどメディアで大活躍の古市憲寿さんは、昨年『平成くん、さようなら』でも芥川賞候補となりましたが、今回二度目の …

『カム・ギャザー・ラウンド・ピープル』高山羽根子(著) 読書感想

『カム・ギャザー・ラウンド・ピープル』 高山羽根子(著)  (集英社) 『居た場所』で、第160回芥川賞の候補になった高山羽根子さんの中篇。 題名になっている「カム・ギャザー・ラウンド・ピープル」というのは、ボブ・ディラ …

『マダム・キュリーと朝食を』小林エリカ(著) 読書感想

第151回芥川賞受賞候補作品 『マダム・キュリーと朝食を』 小林エリカ(著)  (集英社) 猫と少女。二人(1人と1匹)の語り手によって紡がれている物語なのですが、「光」というものがそこに関わってくることで、世代を超え、 …

『居た場所』高山羽根子(著)第160回芥川賞候補作品 読書感想

第160回芥川賞候補作品 『居た場所』 高山羽根子(著) (河出書房新社)   残念ながら芥川賞は逃しましたが、なかなかに味わい深い、魅力的な作品だったと思います。   介護の実技実習留学のために日本 …

『戦場のレビヤタン』砂川文次(著)第160回芥川賞候補作品 読書感想

第160回芥川賞候補作品  『戦場のレビヤタン』 砂川文次(著) (『文學界』2018年12月号に掲載) レビヤタン(レヴィアタン)というのは、旧約聖書に登場する海中の怪獣(怪物)のことで、リバイアサン(リヴァイアサン) …

『ニムロッド』上田岳弘(著)第160回芥川賞候補作品 読書感想

第160回芥川賞候補作品  『ニムロッド』 上田岳弘(著)(講談社)   『太陽』で新潮新人賞を受賞してデビューされた上田岳弘さんの中篇小説です。 過去には『惑星』や『異郷の友人』という作品で、それぞれ芥川賞候 …

『ロクタル管の話』柴田翔(著)読書感想

『ロクタル管の話』 柴田翔(著) (『されどわれらが日々』《文藝春秋》に所収)     本作品は、第44回の芥川賞候補作になった作品です。 朝鮮戦争の時代(1950~1953)。神田の小川町あたりから …

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