芥川賞、群像、新潮、すばる、文藝、文學界等の新人賞受賞作の読書感想
読書感想

気になる作品、著名人

『夏休み』中村航(著) 読書感想

『夏休み』 中村航(著) (集英社)       主人公の「僕」(マモル)は、妻であるユキと、義理の母親である”ママ”の三人で、都民住宅に暮らしだした。 いつもおいしいお茶を淹れてくれるマイ …

『マウス』村田沙耶香(著)講談社 読書感想

『マウス』 村田沙耶香(著) (講談社)       真面目で大人しく、目立たない性格の少女(小学5年生)、田中律。 律は、クラスの女子の中でも、自分のランクが低く、商品価値がないと思ってい …

『バベルの褒賞』砂川文次(著)読書感想

『バベルの褒賞』 砂川文次(著) (『文學界』2017年11月号に掲載)        区役所の行政文書課で働くKは、いつも利用している駅の名前が「乙駅」から「甲駅」に変わっていることに気が …

『佐渡の三人』長嶋有(著)/講談社/読書感想

『佐渡の三人』 長嶋有(著) (講談社)     おばちゃん(祖父の弟の奥さん)が亡くなり、その納骨のために佐渡まで行くことになったのは、引きこもりの弟と、父、そして物書きの「私」。 ユニクロの袋に入 …

『未闘病記—―膠原病、「混合性結合組織病」の』笙野頼子(著)/第67回野間文芸賞受賞作品 読書感想

第67回野間文芸賞受賞作品 『未闘病記—―膠原病、「混合性結合組織病」の』 笙野頼子(著) (講談社)   1981年に『極楽』で第24回群像新人文学賞を受賞してデビューされた笙野頼子さんは、その後、『二百回忌 …

『日曜日の人々(サンデー・ピープル)』高橋弘希(著)読書感想

『日曜日の人々(サンデー・ピープル)』 高橋弘希(著) (講談社)   大学生の「僕」は、死んだはずの従姉(奈々)から、配達物を受け取る。 それは、奈々が生前に配達日を指定して発送した荷物らしく、開けてみると、 …

『高架線』滝口悠生(著)/講談社 読書感想

『高架線』 滝口悠生(著) (講談社)        西部池袋線の東長崎駅の近くにある、老朽化の甚だしいアパート「かたばみ荘」。 大家の意向で、建物の管理や賃貸契約等に不動産屋が関わることは …

『ナイス・エイジ』鴻池留衣(著)読書感想

『ナイス・エイジ』 鴻池留衣(著) (『新潮』2017年7月号掲載)       アイドルからAV女優に転身し「あきら玲奈」として活動している絵里は、あるオフ会に、ハンドルネーム「アキエ」と …

『日の名残り』カズオ・イシグロ(著)/土屋政雄(訳)読書感想(※ネタバレあり)

『日の名残り』 カズオ・イシグロ(著) /土屋政雄(訳) (ハヤカワepi文庫)      第二次世界大戦後のイギリス。 ダーリントン・ホールで長年執事を務めるスティーブンス(「私」)は、ある問題に直 …

『わたしを離さないで』カズオ・イシグロ(著)/土屋政雄(訳) 読書感想(※ネタバレあり)

『わたしを離さないで』 カズオ・イシグロ(著) /土屋政雄(訳) (ハヤカワepi文庫)     1990年代末のイギリス。 31才のキャシー・Hは、介護人をはじめて、11年以上が経つ。 多くの「提供 …

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