芥川賞、群像、新潮、すばる、文藝、文學界等の新人賞受賞作の読書感想
読書感想

有名作家

「犬身」松浦理英子(著)(朝日新聞社)読書感想

「犬身」  松浦理英子(著) (朝日新聞社)     犬が好き、というより、犬そのものになりたい。という願望を持ちながら生きてきた主人公「房恵」。 彼女は「犬の眼」というローカル雑誌を大学時代からの友 …

「つぎの著者につづく」円城塔著(文藝春秋)読書感想

「つぎの著者につづく」  円城塔著 (「オブ・ザ・ベースボール」  〔文藝春秋〕に収録)     2007年。「オブ・ザ・ベースボール」(→読書感想はこちら)で文學界新人賞をとった年の11月に、『文學 …

「オブ・ザ・ベースボール」円城塔(著)(第104回文學界新人賞受賞作)読書感想

  「オブ・ザ・ベースボール」   円城塔(著)  (文藝春秋)   (第104回文學界新人賞受賞作)     現在は自らが選考委員もしている文學界新人賞を受賞したこの作品が、円城塔さんのデ …

「蹴りたい背中」綿矢りさ著(第130回芥川賞受賞作)読書感想

「蹴りたい背中」 綿矢りさ著 (第130回芥川賞受賞作)     当時19歳。史上最年少で芥川賞を受賞(金原ひとみ「蛇にピアス」と共にダブル受賞)して、かなり話題になりました。「インストール」( →読 …

「亜美ちゃんは美人」綿矢りさ著(文藝春秋出版「かわいそうだね?」に収録)読書感想

「亜美ちゃんは美人」 綿矢りさ著 (文藝春秋出版「かわいそうだね?」に収録)     さかきちゃんの高校時代からの親友亜美ちゃんは、誰もが認める美人で、周囲からはその容姿ゆえに特別な存在として扱われて …

「かわいそうだね?」綿矢りさ著(文藝春秋)読書感想

「かわいそうだね?」 綿矢りさ著(文藝春秋)       百貨店の洋服売り場で現場のチーフとして働く主人公の「私」は、しっかり者で周りから頼られる存在であるが、窮地に陥ったならば男に頼りたい …

「勝手にふるえてろ」綿矢りさ著(文藝春秋)読書感想

「勝手にふるえてろ」綿矢りさ著 (文藝春秋)     経理課で働く20代会社員(女性)である「私」には、二人の男がいて、一人は中学生のころから片思いをしている「イチ」で、もう一人は、同じ会社の営業課で …

「乳と卵」川上未映子著(第138回芥川賞受賞作)読書感想

「乳と卵」川上未映子著 (第138回芥川賞受賞作)     東京で一人暮らしをしている主人公「わたし」の元へ、豊胸手術をすることを考えている姉の巻子と、その娘の緑子が泊まりにやってくる。間もなく生理が …

西加奈子著「サラバ!」上・下 (小学館) 読書感想

        「サラバ!」上・下 (小学館) /西加奈子著 この作品は第152回直木三十五賞を受賞しました(2015年度の本屋大賞では2位でした)。 主人公の「僕」こと「あくつあ …

西加奈子著「舞台」(講談社) 読書感想

「舞台」(講談社) /西加奈子著     自意識過剰な青年「葉太」が、ひとりニューヨークに旅行で訪れ、セントラル・パークでパスポート等貴重品の入ったバッグを盗まれる、というお話です。 葉太の自意識の過 …

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