芥川賞、群像、新潮、すばる、文藝、文學界等の新人賞受賞作の読書感想
読書感想

有名作家

『コンテクスト・オブ・ザ・デッド』羽田圭介著 読書感想

『コンテクスト・オブ・ザ・デッド』 羽田圭介著 (講談社)   リアル世界で映画さながらに躍動するゾンビたちと、それに対峙する現代社会の人々の様相を描いた群像劇。 主な登場人物として、10年前に新人賞を受賞して …

『騎士団長殺し』(第1部 顕れるイデア編)村上春樹著 読書感想(※ネタバレあり)

『騎士団長殺し』 (第1部 顕れるイデア編)     村上春樹著   (新潮社)   ノーベル文学賞の呼び声が高い村上春樹さんの最新作とあって、かなり話題になっている『騎士団長殺し』の、まずは「第1部:顕れるイ …

『蜜蜂と遠雷』恩田陸著(第156回直木賞受賞作品/2017年本屋大賞ノミネート作品)読書感想

『蜜蜂と遠雷』 恩田陸著 (幻冬舎) (第156回直木賞受賞作品/          2017年本屋大賞ノミネート作品)   今回で6回目となる芳ケ江国際ピアノコンクール。ここで優勝した者は、その後、著名な国際 …

『i(アイ)』西加奈子著(2017年度本屋大賞ノミネート作品)読書感想

『i(アイ)』 西加奈子著 (ポプラ社) (2017年度本屋大賞ノミネート作品) 「この世界にアイは存在しません。」 高校に入学して初めての授業で、数学教師が言い放った一言に、アイは衝撃を受ける。 ただの虚数の話だったの …

『俺俺』星野智幸著(第5回大江健三郎賞受賞作品)読書感想

『俺俺』 星野智幸著 (第5回大江健三郎賞受賞作品) (新潮社) ある日、俺(永田均)は、マクドナルドの店内で隣り合って座った男の携帯電話を、盗むつもりもなく盗んで自宅に持ち帰ってしまった。 携帯電話の持ち主(大樹)の母 …

「寝相」滝口悠生著(新潮社)読書感想

「寝相」滝口悠生著 (新潮社)     竹春と孫のなつめは、今年の正月から二人で暮らしはじめた。 竹春は昔から家族をかえりみずに好き勝手生きてきたので、妻の柿江(なつめの祖母)は家を出て行き、娘の弥生 …

「何様」朝井リョウ著(新潮社)読書感想

「何 様」 朝井リョウ著 (新潮社)     この作品は、第148回直木賞を受賞して、映画化もされた『何者』のアナザーストーリーとして書かれたものです。 既に『何者』を読んでいる人には、”ああ、あの登 …

「何者」朝井リョウ著(第148回直木賞受賞作)読書感想

    「何者」朝井リョウ著 (第148回直木賞受賞作) (新潮社)   大学の演劇サークルで脚本を書いていた主人公の拓人(俺)は、同じ大学の光太郎とルームシェアしている。 光太郎の元カノで …

「世紀の発見」磯﨑憲一郎(著)(河出書房新社)読書感想

「世紀の発見」   磯﨑憲一郎(著) (河出書房新社)   2007年に、「肝心の子供」で第44回文藝賞を受賞した磯﨑憲一郎氏が、2008年『文藝』冬号に発表した作品です。 主人公の「彼」は、子供時代、いくつか …

「きみは赤ちゃん」川上未映子著(文藝春秋)読書感想

「きみは赤ちゃん」  川上未映子著(文藝春秋)       文學界新人賞及び新潮新人賞の選考委員である川上未映子さんが、自身の出産におよんでの出来事を記した体験記です。 「出産編 できたら、 …

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