映画と小説
『噓を愛する女』《小説版》/岡部えつ(著)/読書感想(※多少、ネタバレあり)
『噓を愛する女』《小説版》 岡部えつ(著) (徳間文庫) 本作は、映画『噓を愛する女』の小説版として出版された、同名小説です。 大手食品メーカーに勤める由加利には、5年間同棲し結 …
『私、高校には行かない。』青木淳悟(著)読書感想
『私、高校には行かない。』 青木淳悟(著) (『文學界』2017年4月号掲載) 本作は、『四十日と四十夜のメルヘン』で、新潮新人賞を受賞して作家デビューした、青木淳 …
『日の名残り』カズオ・イシグロ(著)/土屋政雄(訳)読書感想(※ネタバレあり)
2017年10月7日 映画と小説気になる作品、著名人海外文学読書感想
『日の名残り』 カズオ・イシグロ(著) /土屋政雄(訳) (ハヤカワepi文庫) 第二次世界大戦後のイギリス。 ダーリントン・ホールで長年執事を務めるスティーブンス(「私」)は、ある問題に直 …
『わたしを離さないで』カズオ・イシグロ(著)/土屋政雄(訳) 読書感想(※ネタバレあり)
2017年10月6日 映画と小説気になる作品、著名人海外文学読書感想
『わたしを離さないで』 カズオ・イシグロ(著) /土屋政雄(訳) (ハヤカワepi文庫) 1990年代末のイギリス。 31才のキャシー・Hは、介護人をはじめて、11年以上が経つ。 多くの「提供 …
『のろい男 俳優・亀岡拓次』戌井昭人(著)第38回野間文芸新人賞受賞作品 読書感想
第38回野間文芸新人賞受賞作品 『のろい男 俳優・亀岡拓次』 戌井昭人(著) (文藝春秋) 主役ではなく脇役として、味のある演技に定評のある映画俳優、亀岡拓次、40歳。 若いころは老けて見ら …
『ガール・オン・ザ・トレイン』(上・下)ポーラ・ホーキンズ(著)/池田真紀子(訳)読書感想
『ガール・オン・ザ・トレイン』(上・下) ポーラ・ホーキンズ(著) /池田真紀子(訳) (講談社文庫) 離婚して友人の部屋に転がり込み、以来ずっと居 …
『愛と人生』滝口悠生(著)第37回野間文芸新人賞受賞作品 読書感想
第37回野間文芸新人賞受賞作品 『愛と人生』 滝口悠生(著) (講談社) 映画「男はつらいよ」シリーズの39作目『男はつらいよ 寅次郎物語』で、寅次郎と共に母親を探して旅をする少 …
『ユリイカ』青山真治(著)第14回三島由紀夫賞受賞作品 読書感想
第14回三島由紀夫賞受賞作品 『ユリイカ』 青山真治(著) 角川書店 バスジャック事件で人質となり、生き残った被害者(運転手の沢井、乗客の兄妹直樹と梢)や、関わった刑事(松岡)らの、苦悩と再生 …
「永い言い訳」西川美和著(文藝春秋)読書感想
2016年12月2日 映画と小説気になる作品、著名人読書感想
「永い言い訳」 西川美和著 (文藝春秋) 衣笠幸夫こと作家の津村啓は、ある日突然妻を亡くす。妻(夏子)は友人(大宮ゆき)と出かけていたバスツアーで事故に遭う。バスが転落したのだ。 妻が死んだとき、幸夫 …
「リップヴァンウィンクルの花嫁」岩井俊二著(文藝春秋)読書感想
2016年9月25日 映画と小説気になる作品、著名人読書感想
「リップヴァンウィンクルの花嫁」 岩井俊二著 (文藝春秋) これまで、純文学系の作家による作品や文学新人賞の受賞作品を主に読んできましたが、少し気分転換も込めて、映画監督の書かれた作品である本作品に、注目し …