『カロンテ』

吉本ばなな(著) 

(『新潮』2020年2月号に掲載)

短篇です。亡くなった女友達の母親に頼まれて、ローマにいる亡き女友達の婚約者に形見の品を渡し行く三十代の女性の話。

大切な存在を失くした人の、喪失と再生の物語だったと思います。ただ、お洒落なイタリア滞在期という印象なのが気になりました。

カロンテというのは、ギリシャ神話で冥界の渡し守り(カロン、カローンとも)のことです。