『某』

川上弘美(著) 

(幻冬者)

 

名前も年齢も性別すら分からなくて、突然意識を持ちはじめた「誰でもない者」が語りだす、奇妙な物語。

人間の(いや命の)自我とは何か、生きているとは、死ぬとは、自分が自分であるとは、いったいどういうことなのか…。

ごく当たり前に認識出来ていたと思っていた生に関する概念の全てが、内側から壊されていくみたいな感覚を味わうことになる作品でした。

同じ一つの生で、何人もの人間(生物)に生まれ変われるって羨ましいな、って、単純に思ってしまったのですが…。もっと深い意味のところを読むべきですね(汗)