『きらきらひかる』  江國香織(著)   (新潮文庫)

同性愛者の夫(睦月)と、アルコール依存症の妻(笑子)、そして睦月の恋人である紺(男)という三角な関係。

シンプルな恋愛小説を書いたと言い切る作者ですが、かなり複雑な関係であるという気がします。

しかしながら、最後まで読み切ると、確かにシンプルな恋愛小説だったな、という感想。シンプルに、ただお互い同士の愛情だけで繋がった(構築された)関係、それを描いた作品なのです。

ちょっとファンタジーな気がしてしまうほど、三人の愛情関係は美しく、けれどその先にある残酷な未来ももしかすると…と想像させるところで終わっていて、続きが読みたいという気がしました。