門司港にある三井倶楽部に「林芙美子記念室」ができたので、妻と行ってきました。

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アインシュタインメモリアルルームと一緒の展示です。

ちなみに林芙美子は「放浪記」を書いた作家です。

放浪記 (新潮文庫)放浪記 (新潮文庫)

森光子さんが舞台で演じていたあの名作です。

極貧のうちの主人公が、かつて愛した男たちや

経験した仕事が赤裸々に綴られています。

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すぐ横に、「放浪記」という喫茶店があります。

「花のいのちは生うに丼 林ライス も多かりき」

と宣伝文句は、有名な短詩をもじっています。

林芙美子だけに「」ライスです。

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ちなみに、門司港の商店街の路地に、「放浪記」の姉妹店があります。


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姉妹店の玄関に、「花のいのちはみじかくて

苦しきことのみ多かりき」と原文の詩があります。

個人的には、こちらのお店のほうが雰囲気が洒落

ていておすすめです。

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入館料は100円。靴はビニールにいれて持ち歩きます。

林芙美子記念室は撮影不可なので、アインシュタイン

メモリアルルームの写真をUPしました。

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一週間、アインシュタインは門司港に滞在していました。

餅つきをして、婦人を笑わせたそうです。

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ちなみに、林芙美子の展示は、これらのアインシュタ

インのゆかりの部屋を数部屋見たあとの後半にありま

した。三部屋はあったでしょうか。

原稿、日記、書簡等の資料が展示されていて、放浪記

の文章を抜粋したパネルがところどころに置いてあり

ました。料理が上手だったみたいです。

出身が下関と作品で記されていますが、最近は門司生

まれ説が通説になってきているようです。

林芙美子さん関連本

浮雲 (新潮文庫) 戦線 (中公文庫) 晩菊・水仙・白鷺 (講談社文芸文庫) 貧乏こんちくしょう 林芙美子作品集 (廣済堂ルリエ文庫)

林芙美子にちなんで、北九州市では、2014年から

林芙美子文学賞を創設しました。選考委員は、角田光

代さん、川上未映子さん、井上荒野さんです。短篇が

対象です。去年は、8月から募集していましたが、今

年はどうなるのでしょうか。